こんにちは!
私はからあげが大好きな料理家です
じつは、実家は鶏と魚料理の飲食店。
手前味噌ではありますが、幼少期からおいしいからあげを食べて育ち、からあげは食べるのはもちろん作るのも大好きな料理です
今は料理家をしていますが、日本でトップで大活躍する料理家さんの知名度にはぜんぜん及びません。飲食店勤務ののち、食品メーカーでのレシピ企画職を経て、料理や調理、食材の研究はしている自負、心に情熱は秘めているものの、まだまだ至らない何か。もっと活動の幅を広げるにはどうしたらいいか?そうだ、大好きなからあげのレシピの情報を出し惜しみすることなく伝えてみよう…
といわけで、から揚げに関する業務の依頼なら服部にしようと思っていただけるような「からあげ」を最高においしくつくるレシピ を写真つきでご紹介します
今回のからあげは
・家庭向け
・下町の飲み屋さんでレモンサワーに合うようなパンチのあるワイルドタイプ
・スーパーで購入できる『一般的な鶏もも肉』で作ります
(銘柄鶏や鶏むね肉の作り方とは異なります)
では、さっそく下ごしらえから
1:鶏もも肉を切る
今回はワイルド系なので1個当たりの大きさ目安は50g程度 1枚380gの鶏もも肉を8等分程度に切り分けました!
2:下味を「順」につけ「そのつど揉み込む」
塩・こしょう 少々
一味唐辛子 少々(辛いのが苦手ならなしでもOK)
をふり、鶏肉になじむまで揉み込む
今後、味をしっかり浸透させ際立たせるために調味料を加えてはよく揉み込むことでおいしくなります
次に、酒 大さじ1
次に、にんにく・しょうが(各ひとかけずつ)
そして、しょうゆ(大さじ1)
次にごま油(小さじ1)、片栗粉(大さじ2)
ここで、片栗粉をふり「一旦おく」ことで ザクっと食感の良い衣を作るための作戦です
3:揚げ油の準備をする
できれば、からあげの肉がしっかり浸る容量を「中火」にかけます
ちなみに油は使い古したものだと風味が悪くなります。とっておきのからあげを作る場合は新鮮なものを使用してください!
簡単料理としては「少量の油での揚げ焼き」方法もありますが今回は「絶品のからあげ」を作るため、たっぷりの油を推奨します
揚げ油の準備がととったら、揚げる直前に片栗粉をまぶします。2段階で衣づけすることで衣の食感がいいからあげに仕上がります
今回はザクザク系のからあげを作りたいので、下味&揚げる直前はどちらも片栗粉にしています。
ただ、ここの粉の可能性は無限大!
色々な組み合わせがあるのです。
4:中温で3分揚げる(一度目の揚げ)
極意は
・あまり動かさない(上下を返すのは一度だけ)
・中温(170度程度をキープ)
5:一旦取り出し、3分おく
ここでは、まだ白いです。揚げ物は「余熱」調理といって、取り出した後も加熱の状態が続きます。
中はふっくらやわらかく仕上げるために、大事な戦略が二度揚げ。ご面倒だと感じるかもしれませんが、とてもおいしいからあげにはこれは不可欠。
(料理上級者唐揚げ上級コースの場合、一度揚げの方法もあります)
6:二度目の揚げ準備(油を高温に設定する)
高温揚げをする理由は、衣をカリッとサクッとした食感に仕上げるためです。
パチパチと揚げる時に出る気泡が段々と小さくなり、高音になる気配を注視してください
そして、いつ揚げていいか?
というお悩みは、振動を感じること
色もこんがりしたら、揚げて油をきり完成です!
久しぶりに、ブログで長い長いレシピを書いてみました。ご拝読いただき、ありがとうございました。
私が料理家をするのは美味しいものが大好きで、おいしいものは人をハッピーにする力があるに違いない、と信じて進んでおります。
もっと頑張って「食」の領域でお役に立てれば幸いです。料理の丁寧な情報発信を心がけます。
どうかお見知り置きいただければ幸いです。
ちなみに2021年4月26日 池田書店さんより発行した
「うちで作るからあげがウマい!」の表紙調理と書籍内のレシピの一部制作を担当しています。書籍では基本のからあげのレシピのほか、からあげの専門家による情報が掲載されています。からあげ好きな方でビビッときたら、ぜひよろしくお願いいたします!