涙の全国出場 まるで漫画 スラムダンク 山王戦 | 緑台(小学生バレーボールクラブ)のブログ

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緑台バレー監督が感じたことを掲載しています。
時には少々、プライベート内容も。

全日本神奈川県大会決勝日から一夜明けました。

あらためて、応援、サポート戴きました保護者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。


ともに死力を尽くして戦いあったライバルチームの皆さん、お互いに素晴らしい試合をありがとうございました。


なんのいたずらか...


準決勝の相手は神奈川県大会新人戦決勝戦で緑台が敗れ、新人戦王者の日下さん。
お互い、死力を尽くした激闘でした。
監督史上でもベスト?に入る、素晴らしい試合となりました。


勝てば全国が決まる準決勝、お互い1セットを取ってむかえた3セット目。


コートチェンジは5-8と厳しいゲーム展開。


そして、なんとコート中の子どもたちは泣いているのです。
えっ、さすがに私も慌てましたし、ほんの一瞬、これはムリかとの思いも過ぎりました。


しかし、よーく子供たちを見ると、なにかが違うんです。
弱さではない、負けそうだからでもない、そんな涙ではないんです。
点数を取っても喜びながら顔をくしゃくしゃにしながら涙を流している...
何年も指導していますが、こんな試合経験は初めてです。


なんとか勝ちたいが、必死にやっているが、思い通りにいかない、とてつもないプレッシャーに抗いながらコートに立ち続ける苦しさ、そういった感情が、彼女たちのあの涙の戦いになったんだろうと思います。

今持てる彼女たちの心の実力で精一杯、戦っていたんです。
普通の監督さんは、「なに泣いてるんだー」と怒るんでしょうね、私も怒るべきだったのかもしれませんが…


私には、自らの意思で目標達成に向け、苦しさに立ち向かっている子供の姿を誇りに思えてなりませんでした。
これから、もっと内面も上のレベルに成長していかなければなりませんが、まずはここまで成長してくれたことを嬉しく思います。


なにが凄いかというと...
あの子たちは絞られているから頑張っている訳でもなく、怒られるからでもなく、スパルタだかでもなく、
自己実現の目標達成プロセスの中で出くわす苦しさと自分の意思で戦っているんです。
そんな彼女たちを誇りに思えてなりません。一緒にもう一段成長していこう!!


そして、涙の戦いは長い時間となりました。

5-8
6-9
 :
 :
10-13

なかなか点数は縮まらず、残り2点の苦しい苦しいゲーム展開。
 :
13-14 万事休す
 :
 :
苦しさを乗り越え、終わってみれば
18-16


大激闘を制した子供たちから大きな大きな感動をもらいました。
凄い子どもたちです。

まるで、漫画スラムダンクの山王戦を終えたような喜びでした。
まだ決勝戦は残っているというのに、感動的な喜びしかありませんでした。


もう1つの準決勝は同じコートの1つ前の試合で私たちの準決勝の前に既に終わっています。
私たちは、全てを出し尽くした、まるで山王戦ようなの激闘を終えたばかりの15分後に決勝戦を戦わなければなりませんでした。


残念ながら、いくら鼓舞すれど、私も含め選手達の心と身体のスタミナは、残されていませんでした。


準決勝の激闘を制し、そのまま優勝できれば、これほど嬉しいことはありませんでしたが、それもまた出来すぎのただの満足で終わってしまったかもしれません。
むしろ、決勝で勝てなかったことで、また成長できるエネルギーを持つことができます。
昨日の感動を胸に、もう一段、成長に向けた努力を続けていきます。