そういえば、
私のスピリチュアルの始まりの
さらに根源を思い出したので
書き残しておこうと思う。
ちょうど数年前の
今くらいの季節のことだ。
ハケンの契約期間を終えて
年末年始に帰省した私は、
ゆっくり休もうと
長めの休暇をとっていた。
すると、
親戚が大怪我で入院して
24時間監視が必要な事態になり、
次に祖父が
病気で倒れてしまい、
両親が共働きのため
老々介護だった認知症の祖母を
私が面倒を見ることになった。
そして今度は、
東京で学生生活を送っていた
身内に異変が起こっていると
知らせがあった。
子細は伏せるが、
睡眠剤を処方してもらって
ようやく沈静状態になり
車いすに乗せてようやく
秋田に戻って来た。
その頃の私は自分の
霊感なんて信じていなかったが
見た瞬間に直感した。
「あぁ、私の知らない人だ」
顔も身体も本人のままなのに
「中身」がまったく違う人だった。
恐ろしかった。
同時に、恐ろしいと
思ってしまった自分を嫌悪した。
その時 明らかに変調を来たしている
他人のような身内に変わらず接する
両親を尊敬した。
翌朝、男手を借りて
病院に送還されて行って
面会謝絶となった。
診断名は、統合失調症だった。
外見は本人のままなのに
魂が全然違う人のもので
違和感だけしかなく、
「その人らしさ」が
まったく感じられない。
医療行為で
本当に元に戻るのか・・・？
それから、
１年におよぶ治療が始まった。
家族を恐ろしいと思った
自分を嫌悪したし、
情けなく思った。
せめてトコトン付き合おうと
実家に１年いることを決めた。
しばらくは監視カメラのある
隔離病棟にだったらしい。
症状が安定して
面会ができるようになってから
訪れた精神病棟は、
薬でとろんとした目をしていた
亡霊のようにボーっとしている
大人たちがたくさんいて、
床にごろごろ転がっている光景は
私にはかなりショッキングだった。
こんなところに
同じような状態で入院している
わたしの家族。
当時の私にできることは
家族を支えることだったので
努めて明るくいようとした。
幸い時間だけは
たっぷりあったので、
心理学から
精神疾患から何から
いろんなものを読みふけった。
その中で
（明らかに異常だったので）
心霊ジャンルについても
調べているうちに
ケプリ夫妻にたどり着いて
秋田に来ることを知って会いに行った。
必死だったと思う。
自分には何もできなくて、
悔しくて、
無力な自分を呪ったし、
「神さま、
私に家族を帰してください。
何でもします」
そうやって祈るしかなかった。
思えば、
あの時はじめて
祈ったんじゃないかなぁ。
そういえば あの時、
「何でもします」
と言っちゃったから
私はこんな仕事をすることに
なったのかもしれないね。
あれから数年経って、
心配していた向精神薬も
医師からのお墨付きを得て断薬し
その後の経過は順調である。
祖父は亡くなり、
祖母は施設に入ることになった。
大怪我をした親戚も
今は安定している。
では、私はというと
今年同じように
「中身が違う」状態になってしまった
ペットのわんちゃんに出会って
飼い主さんにセッションで
霊障であると伝えたところ
然るべき対応を経て
改善したそうだ。よかった。
何の因縁か
今回の人生でもわたしは
霊的な道を歩むことになり、
こうして
世の人々の困りごとを
ひっそり解決する
仕事をすることになったのだ。
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