花を弄すれば香り衣に満つ なんとも爽やかで気品が漂います。花弄香衣満のお席の一服はなんとも言えず美味しくありがたいものです。
信条を鍛え節操を大事にし、天分を楽しみ生きたいものです。
花が彩る風情、自然が織り成す妙味は様々です。百花春至って誰がためにか開く。春来たりなば草自ずから生ず。百花、万人 悠久の時を内蔵し、現在に開花し、天分を生きています。
百花春至為誰開なる言葉は私達の心の有り様、本心に迫る言葉だとされます。百花は時節を得て無心に本分を開花させます。天真自然の妙、不可思議です。
不可思議、不可説、不可商量 同様であろうか。最近開いた冊子に、不審庵は「不審花開今日春」の二文字「不審」をとって名づけられたとあります。
2005年4月