上田泰三
大沢めぐみ
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12/20(金)千秋楽を観劇。
初の会場だった。
北のキタナガヤ Shiten
落ち着くスペースだ。
我が家のようだ。何なら我が家より良い家だ。
結婚してまだ数年の夫婦の物語。
二人だけの空間。
どこか距離がある夫婦の心の中を見た。
派手な照明も音もない。
小さなリビング、テーブル、揺らめくキャンドルの火。
向かい合った一組の夫婦が、小さなキャンドルを挟んで、お互いに言えなかったことを言い合う。
元気に産んでやれなかった我が子。失った悲しみが癒えることがない妻。
そんな妻を明るく支えようとする夫。
互いに歩み寄れない微妙な距離感。
ラストはチクリと痛む。
とても上質で不思議な空間と時間。
夜が映える小屋だな。
真っ暗な時に見える庭の木がよかった。
終演後、初めて長い時間泰三さんと話せた気がする。
あまりご出演されない方だからこそ、なんだか貴重な時間だった。
泰三さんの笑顔はとても安心するなぁ。
あれできっと周りはホッとしているだろうなぁ。