【あらすじ】
「日本は、この戦争に負けるのでしょうか?」
「負けるよ。」
そう断言するのは、その頭脳をアメリカに恐れられた白系ロシアの混血・ディープ山崎少佐であった。
来るべき「デモクラシー(民主主義)」と愛する女・夏枝への思いを胸に、日本が戦勝国になったとき敗戦国の子供たちに配るための納豆作りに勤しむディープの前に、アメリカの原爆投下地点をドイツに仕向けるべく、単身ベルリンで工作中のはずの夏枝が現れ「京都原爆投下を阻止してください。」と告げるのであった。

【配役(敬称略)】
ディープ山崎:うえだひろし
重宗夏枝:笠松遥未
春田純一:八田浩司
重宗貴一郎/ヒトラー/とっつぁん:国木田かっぱ
ビアンカ:花野紗南
銀平/ゲッペルス:内藤章
河野:北本拓実
安村:狹間涼太
特攻隊員:森田真央

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12/18(水) 今作品の初日を観劇。

一度観たことがある作品。苦手意識しか芽生えなかった作品。


だからこそ、少しマイナスの気持ちを持って観劇に臨んだんやけども…………


めちゃ感動した!すごい!!
つかこうへいさんが伝えたかったことが私なりの解釈やけどもわかった気がする!


あー………これはいい作品だ。


今なら言えるね、これは愛の物語だったんだなぁ。そうか。わかった⬅


未来の日本のデモクラシーを夢見て、自らを、愛するものを犠牲にした、誰よりも日本を愛した、心優しき男の話だ。


日本が戦争に勝った時、敗戦国の子供たちに送る為にと作り続けた納豆。その納豆菌に体を蝕まれて死んでいくくだりはやっぱりわからんし、それいるんか?って正直思うけど、何かを例えているのかとも思えた。


ビアンカの話では泣きそうになった。
一筋だったんだな。なんでそこまで一筋やったんやろうか。
突き放されても、殺されそうになってもただ愛して尽くして。
源平も愛してたんやな、ビアンカを。
そんな愛した女を自らの手で殺すときがほんまに泣きそうになった。


ディープ山崎という人間の人物像も大変わかりやすかった。


8月の時に観た団体のは全然わからへんかったし、「なんだこのふざけた人間は」ってそれしか思わんかったけど、
我が強くて頑固で、先を見通せるほど頭のキレが良くて、女の扱いが下手くそで、実は弱虫やけども心優しい愛されキャラ……だ!!⬅


ヒトラーもなんかええ奴やったしなぁ。

8月のモヤモヤが解消された、ありがとうございます(笑)



めちゃいい作品に出会えた!
観れてよかった!!