年次休暇をいただいての参加だったので、仕事と私生活のカテゴリ分けに迷うのですが。ここは仕事関係ということで。

第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち-我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」
開催日時:2009年8月17日(月)14:00~16:30(開場:13:30)
開催場所:学術総合センター 一橋記念講堂 (東京都千代田区神田一ツ橋2-1-2)
開催内容:
 基調報告:長尾真(国立国会図書館)「ディジタル時代の本・読者・図書館-我々の創造性を高めるために」
 指定討論:金正勲(慶應義塾大学/金正勲研究会)
      津田大介(ジャーナリスト/音楽配信メモ)
      橋本大也(IT起業家、ブロガー/情報考学 Passion For The Future)
 質疑応答:司会:岡本真(ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG))
主催者:ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) 
参加費:無料 ※ただし、会場受付での寄付(1000円以上)受付は実施。
公式サイト
http://sites.google.com/site/argforumsite/

今更ですが、一応おさらい。

どんなことが話されていたのか実況を知りたい方は、twitterで@norio_airoplane氏のポストをチェックされるのがおススメです。って、もうやってますかね^^;

個人的感想。ビジネスとして成立するかふまえた「この先にある本のかたち」論が展開されていたのが、嬉しかったです。実際問題、どうやるの?どう続けるの?を考えるのには、お金の話がやっぱり大事。

ダイナマイトな発言連発で会場を湧かせていた橋本大也さんの、「著者に9割収入が入る出版モデル」は、もうそれオタ向け同人誌の世界で成り立ってるよな。と思いました。まぁ、オタ同人の場合は原作のあるキャラクターを元にいかがわしいものを描いていたりするので、問題はあるのですが。

例えば大手サークルと呼ばれる発行部数が多いところなんかはね。。。まぁ稼いでるんでしょうなぁ。刷れば刷るほど1冊の単価は下がる、でも同人の相場というのがあり、例えば女性向けのいわゆるやおい本とかだと、40ページ、B5、表紙フルカラー、オフセット印刷というスペックで700円ぐらいで頒布されてたりするわけで。コミケの参加費は8000円(だっけ。確か)、交通費入れても都内在住だったら1万円ちょい?十分ペイできる、んでしょうなぁ。大手サークルだと。

もちろん、大手サークルになるまでの道のりは険しく、画力やらつけるまでには相当の鍛錬が必要であり、かかってるコストは何もお金だけではなく、時間もあるわけで。一概に儲かってますね。いいですね。とは言えませんが。。。漫画の場合、絵柄の流行ってのはどうしてもありますしね。売れ続けるためには、相当の努力が必要。原作のある二次創作と呼ばれるジャンルだと、オタ同人的に人気があるかないかも重要なファクターだったり。。。

このへんもっと探りたい方は、「同人 税金」とかでググっていただければ、有益なページが引っかかるのではないかと。

時間がアレなので今日は締めます。まぁ、あれですね。職業人としては私は学術資料=使うためのもの=皆で共有すべきものを扱っていますが、個人としては、小説や同人誌=所有するためのもの(装丁込みで愛好の対象になる)=自分だけのものと思いたいものとディープに接してるので。うん。「この先にある本のかたち」像は万華鏡めいていて、これだ!という一つの結論は出せないなぁというところです。