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翠日記

イラストレーションを描いてます。本を読んだり映画を見たり走ったり食べたりするのが好きです。
http://midori-s.hopto.org/

土曜日曜月曜とずっと絵をかいていて、外に出たのは土曜の夜にちょっとだけスポーツジムに行ったのみ。
特に日曜月曜と一歩も外に出てないという・・・・
今日も気合入れれば家にいれたんですけど精神的にもう絵を描けなくなって(笑)通常業務に入っております。

  

やっぱ絵浸りの生活は3日が限界だということが今回の人体実験により分かりました。

  

絵浸りの生活というのがどういうモノかというと、

 

朝7時頃起きて朝ごはん(動いてないからあまりお腹が空かないがとりあえず入れる。バナナとヨーグルト)
描く(深夜にやっていたW杯録画をチェックしながら。ゴールシーンだけチラ見)。飽きたら家族とたわむれる

 
12時くらい。動いてないのに小腹は減る。讃岐うどんになぜか和風パスタの素を混ぜて食べる。美味。栄養が著しく偏っていそうなのできゅうりとトマトを食べとく。ここで顔を洗ってないことに気付いて洗う。眠くなるので20分ほどお昼寝して、そしてまた描き続ける。
 

16時 だるくなってくる。とりあえずアイスクリームを食べる。そしてまた描き続ける。W杯は2試合消化。だんだんテレビの音に疲れてきて消す。だんだん孤独感が増してくる。
18時 冷蔵庫にあるもので夕飯を作る。動いてないので食欲全くない。ご飯と冷奴と残っていたお刺身とか、素材を生かした料理になってくる。野菜をちゃんと料理して食べるとかの甲斐性がなくなってくる。全体的にテキトーになってくる。食欲ないのに作ると立派に完食してしまう
 

19時 かなりお腹イッパイになった罪悪感で、お風呂に妙に長く入って汗を出してスッキリと痩せた気分になる。風呂に入ったことによりパワーが戻り始める。洗濯と皿洗いなど、人間として最低限の生活を営むための家事をする。
 

20時 また描き始める。夜になるとまたテンション上がってくる。そして今日一日描いてたはずなのに、予定通りに進んでないことにイライラし始める。
 

21時 デイリーサッカーの手越くんを見て、ささくれた心を癒しつつ描く。
 

25時 夜のラストスパートでまあまあ進んで、そこそこ満足して寝る。ベッドに入るときに足がよろける(多分一日中座ってて足が弱体化)。

  

  
これを3回つづけたんですよ!!結構きますよ、この生活!!
でも、F先生は、「絵はずっと描いてられる」って涼しい顔でおっしゃってたし、プロのバリバリのイラストレーターの方は、こんなん大したことないんでしょうね。

  

  
私は、ずっと家に居たらジメジメしだしてキノコでも生えてくるんじゃないか、ああ外に出て遊びたい、みんな外に出て遊んでるのに私だけ絵描いてる!、個展終わったら絵筆を全部窓から捨ててやる、と、的外れな被害妄想に駆られてましたが、まだへなちょこイラストレーターだからですかねー。

このドロドロとした生活が絵に反映されたらやだなーと思いますが、今のところ生活ぶりが絵に反映してないかんじなので良かったです。
 

 

しかし、最後の1枚で、マラカナンスタジオ描きたいんだけど、構図が難しいんだよなー。せめて1枚、サッカー画を!!

誰も待っていないと思いますが、日本代表メモは次回やります。


もう私の中でW杯熱が冷めつつあるのでちゃっちゃと終わらせます。


誰も待ってないと思うけど日本代表残りの所感

 

本田 

 

ザックが本田中心にチームを作りすぎ、「ここまでやらんでもええねん!」と内心思いながらも本田は孤軍奮闘。「こうしなきゃいけない」という驚愕観念がすごく強い人のようなので、メディア用の外向けの人格まで作りこむ始末。本来はもっと純粋で素朴な青年だと思われる。W杯では本田にパスが集中しすぎ、毎回後ろから取られてた。ザックも含め周囲がもっと適切なタイミングに(彼のためにも)見切る必要があったのかも。もしかして選手としても下り階段を下りている段階なのか。それなのに全力で周りが本田を頼りにした。でも本田は勇気をもって今できる限りのことをしたということは間違いない。

 

遠藤 

 

 

突如本戦では途中出場になる。分かるけど、ザックはそれだったらもっと早めに青山とか鍛えておかなきゃダメじゃんと思う。まあ後からいうのは卑怯ですが。遠藤はスタメン外されても涼しい顔でピッチをおじいちゃんみたいな顔で見つめてた。孫たちがガンバっとるなあ、みたいな。ラスト代表戦にしては飄々とした素振り。だからこそ遠藤といえるのかもしれんが、あまりにタンパク。でも、だからこそ、いつも淡白な遠藤が顔を劇画調にして「死ぬ気で勝ちに行くぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!心臓が止まるまで走れよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」くらい雄叫びをあげたら、周りの若い衆は割と簡単に盛り上がったと思うんだけど、そういういい話もなかったところが、それまた遠藤

 

 

大迫 

 

シュートを外した時の悔しがり方は、天下一品。ものすごい悔しがってる。悔しいっ!!って気持ち伝わってくる!!気迫は感じるけど、シュートが入らないという日本代表の伝統を受け継いでしまっているかもしれない。それがホントかどうかは、あと2,3年の観察を要する

 

香川 

 

いくらゴールのちょっと遠くでクルクルできてもゴールは入りません。真ん中に素早く切り込んでしばらくクルクルして、やっとこさ打った苦し紛れのシュートが全然外れる、という流れ・・・、もういい加減にしてください。ど素人の私には香川の凄さがイマイチよく分からないんですよ。でも、苦労を重ねたからか、顔が最近精悍になってきて、いい顔になってきたかんじ。昔は可愛いサッカー小僧みたいな顔だったが。香川は俊輔と一緒で海外の中堅か弱いチームで王様プレーするってのが多分あってるとおもいますから、早く今のチームからでちゃってください。


青山 

 

よく分かんないうちに代表に入って、いきなり本戦の最後にスタメンという割には、落ち着いたプレー。度胸ある。雰囲気が福西に似ている。

 

内田 

 

どのプレーでもイケメン。どの場面でビデオを一時停止してもイケメン。泣いてもイケメン。泥だらけでもイケメン。そして本戦では気迫あふれる良いプレーをし、頭もよさそうで、コメントもきちんと喋れる。感謝の心を忘れてない。性格もよさそう。うーん、欠けてるものがない・・・。ここまで完璧だと、逆に何とも突っ込みようがない。スゴイですなあと指くわえて遠巻きに眺めるのみ。

 

長友 

 

余りサッカーに詳しくない私でさえも、長友のエナジーはスゴイと分かる。走るスピードが明らかに他と違うし、無駄な走りもハンパなく多いがチャレンジを諦めない。機械仕掛けみたいに後半になっても速度が遅くならない。そして、自分のプレーが失敗したときもなぜか満面の笑みで親指立て!多分チャレンジしたからOK!みたいな意味?超ポジティブ!!なんだけど、W杯ではあんまりすごくなかった。W杯中継が散々な内容の時に、ハーフタイムに流れた長友の自信満々なCMがなんだかとても物悲しかったが、きっと今後復活してくれるでせう

 

岡崎 

 

一応今回点取ったのって、本田さんと岡崎さんだけなんだけど、やっぱり岡崎は地味な存在。鼻血までだして、まさに出血大サービス状態だったのに、それでもメディアは、本田長友内田ばっかり。岡崎のビジュアルがウッチーだったらきっと全然違うよ!?ひどいね、メディアってもんは。でも、この立ち位置が程よいプレッシャーで一番結果を出しやすいカモ。本田さんの陰に隠れて伸び伸びとプレーしてほしい。

 

 

吉田 

 

マヤさんはW杯でものすごい壮大な大ポカ(ゴール前で敵にパスとかオウンゴールとかPKとられるとか)をやらかして再起不能になるんじゃないかとものすごく危惧してましたが、再起不能になったのは今野のほうだった。意外と持ちこたえたかんじです。ものすごいセンターバックではないが、自分のやれることを出した印象。いつもやらかすのを見慣れてるので、普通にコトが進むと、あれっいいじゃんと錯覚する。顔つきもものすごくキリリとして気合い入ってた。マヤ自身も「この流れでこの空気・・・俺なんかやらかしそうかも!!注意注意!!世界見てるから!!」って引き締めてかかったんでしょうかね。みんな、それ思ってたから!!
顔がもうちょっと長くなければすごく整った和風のお顔だったのじゃないかと思う。やっぱデカいからキリッとすると迫力ある。川島と二人並んだらちょっとした組の若い衆みたいである。

 

 

とりあえず今日はこんなもん。でも代表って23人いたんだよな・・・。先は長いなあ・・・W酒井とか描くことないしwでてないから。

終わったね・・・日本のW杯。

 

もやもやしているので、それを鎮めるために書かずにはいられません。

 

[大久保選手について]

 
まず、大久保はものすごいクロスもらってんのに外しまくり。ウッチー頭きてると思うよ。このドへたくそ!!!!って・・・
最初はでもまあいいところに走っているからこそだから、もらえるだけマシと思ったけど、他の選手がスペース譲ったと考えることもできるし、FWの数は限られてるんだしそのポジションに入るなら、もらったもんはありがたく決めるのが責任。

 
そもそも、大久保は今まで全く代表に入ってなくてサプライズ選出なんだから、スパイス的に後半投入とかなんじゃないの?大久保メインで入れるなら今までのなんだったの?
大久保には、いきなりチームに投入されてウッチーのドイツレベルの早いパスについてこれるだけの運動神経はなかった。
こんだけ出すなら、ケンゴウとセットで入れなくちゃダメなんじゃ・・・あるいは、もっと時間かけて連携を練習させるとか。そこは完全にザックの責任。いきなりサプライズで投入されて、やっぱダメじゃん運動神経ないじゃんとかいうのってちょっと可哀そうか。
 

大久保はまあ、自分にあるものは出したともいえるし、走ってはいたし、とりあえずテンションは高かった。というか高すぎた。でも運動神経がなかった。無い袖は振れないからね・・・。
あと、いきなり俺様的な性格の大久保が中心に入ってきて、チームの雰囲気がなんとなく変わってしまったのかもしれないという気がする。
   

   
[ワントップについて]
結局だれが良かったのか。 
大久保をスタメンで出すのはダメだったと思うけど(もっと早めに招集して連携を練習させてたんならアリ)、かといって、柿谷は空気すぎて論外だし、大迫は気迫はあったと思うけどなぜかダメだったし、ワントップで点取るのはもういっそ諦めてポストプレー要員で前田入れとけばよかったんじゃない?前田前田しつこいかな・・。私・・。

  
前田ならボールは刈ってはくれたと思うし超献身的だよ。そして地味に度胸があるし、サッカー偏差値も高い。コンスタントに汗かき仕事を文句も言わず地味にやってくれる、そこそこのセンス(大久保よりかはある)を持った大型フォワードってなかなかいないよ。

 

 
柿谷はアジアレベルで光り輝く選手だと思う。アジアレベルなら大迫よりいいのかも。プレーは華麗だし、見ていておおーって思うでしょやっぱ。でもW杯だと軽くみえてしょうがない。
やっぱりW杯レベルなら、フィジカルと度胸のある大迫かな。だから今回大迫だしたザックの判断は懸命だった。でも不発だった・・・。なぜ・・・?
大迫はまだ体が細いけど身長はあるし、ご飯も沢山食べるらしいので(ネットから収集した情報)、怪我せずドイツで体を大きくして鍛えたらワールドクラスになると思う。次のW杯で大迫がスターになっててほしいなー

  

次回に続きますよ。

寝→絵→仕事→絵→寝の無限ループをクルクルと、輪っかの中のリスのように回り中です。

  


休日は描いては食べ、食べては描いてを繰り返して、先週の日曜は一歩も外に出なかったら、月曜の出勤時に足の筋肉が衰えていてヨロヨロなってちょっとびっくりしています。一日で筋肉って落ちるんですね。コワいことですね。このまま筋肉が落ちて立てなくなって寝たきりとかにならないように気を付けます。


  

座って絵を描くというのは、見た目よりも体力がいります。見た目はお絵かきで遊んでいるようにしか見えないんですが、本人は大変なんですよ。ホントに。

 
今の私の状態はですね、肩が凄いコリコリになって腕が回らなくなったり、アゴに吹き出物ができたり、目がなぜか”ものもらい”になったり、頭の中で小さな小人がガヤガヤ言い出したりしてます。小さな小人が「あとX枚!あとX枚!」とはやし立てます。ヤバいですよね?この状態。これはリトル翠みたいなもんなんですかね。本田選手とおそろいのリトルな人たちが頭の中に巣くってるんですよ。いっそのこと、夜になると頭がパカッと割れてリトル翠がうじゃうじゃ出てきて、絵を勝手に進めてくれるともっと良いんですけどね。

  

  

でも、心を落ち着ける方法を編み出しました。私は目安として24時間で1枚描くと計画して予定してます。下書きと一通りさらっと塗るまでが12時間で大抵ここまでズンドコ進みます。ここから詰めていくわけです。この後半の12時間が結構根詰める時間なのですが、紙を12等分に大体分けて、この1時間でこの小さな面積を塗ればいいんだと言い聞かせると、心が落ち着くことを発見しました。

  

まあ、それに実はもう展示の枚数分は準備できてます。これからは、展示予定のなかの気に入らない絵がいくつかあるので、差し替え用の絵を描くだけなんでちょっと気が楽です。

  

でも絵って、ちょっとした間を置くとすぐに気に入らなくなっちゃうのはなんででしょうね。だから個展ってすごい前から準備してても、結局数か月前の絵なんていやになってるのが多いからどっちみち直前で修羅場になるんですよ・・・。

私は、エドワードホッパーと並んで、もう一人お気に入りの作家がいて、それはジョージア・オキーフです。もっと好きな作家はいるけど、昔から知っていて好きだったのはこの2人だった。



オキーフはあの質感がたまらない。色も深く鮮やかで私好み。あの自分の世界にのめりこむ感じが、女性作家の独特の没頭を感じさせる。


あまり男性だから女性だからっていう分類で見たくないけど、男性の描く絵は割と、引いてみてるというか体温の低い第三者的な目線でものをみるというか、クールな感じがする。構造的というか全体の構造をちゃんと把握しながら描いている感じがする。なんていうかサッパリしている。そうじゃない人もたくさんいるけど、感覚的に6割くらいはそんなかんじがする。


女性の描く絵は、目線が近いというか体温が高いというか湿度の高い絵が比較的多い。主観的というか描いているモノにじーっとのめりこむかんじ・・・。もちろんそうじゃない人も沢山いるけど、まあ大まかに言ってそういう感じがする。
オキーフは、体温の高い絵を描く人だと思う。なんていうか湿度が高くて、自分の世界にどっぷり浸かりながら描いている。その浸かりっぷりがハンパないところがかっこいい。


花ばっかり描いていてやっていけたというのは、それがアートだったからだろうなと思う。イラストレーションだと厳しいだろうなあ・・。でもま、花の絵なら売れそうだし。まあ売れたからこのシリーズを続けられたというのもあるかもしれない。それにしても、オキーフは、牛の頭の骨とか花とか、ある特定のモチーフを執念深く描き続けたけど、それでよくぞ生涯押し通せたもんだと思う。飽きないの?とか思いますよねえ・・・


私は自分のなかのパッションだけを信じて、ある特定のモチーフを描き続けるほどの根性はない。というかオキーフにとっての花のモチーフほど、私にとって絶対的なモチーフはないし、描きたい雰囲気とかタッチはあるけど、もっと柔軟にあれ描いたりこれ描いたりして、人に喜んでもらったり、何か作ったりできたほうが楽しい。絵を描いていたからこそ出会えた人間関係というのが私にとっては重要で、オキーフみたいに隠遁して描くのはもったいない気がする。そのライフスタイル自体はストイックで憧れはするものの真似できそうにない。



私の理解としては、モチーフに対する強い執着があるかどうかがアートかイラストレーションかの境だと思う。でもまあイラストレーターでも、「xxばかり描く」系の人もいるが、それはそれで同じモチーフでも媒体によって微調整できたり、意外と幅があったりするから、やっぱり。相手によって色々と調整するスキルを磨くのが楽しいという要素があるかないか、というのがイラストレーターとアーティストを分ける分水嶺なんでしょうね・・・



絵柄が割と重いからそういう風に思われなさそうな気がするけど、私は、何か描いてくれといわれて、それを自分風に描くのが楽しい。それで、より新しい感覚のものが生まれればいいなと思う。モチーフは何でもいいんじゃないかなーという気が最近する。以前は、森とか草木を描くのに執着していて、というか、これしかうまく描けないんじゃないかという怖さがあったけど、だんだんその辺のこだわりがどうでもよくなってきた。描いているうちに、どんどんこだわりがなくなっていくような気がする。



オキーフみたいな自分のモチーフに出会うことは憧れだけど、自分にはないだろうなーと思う。でもやっぱりオキーフの、モチーフに対する執着の深さや、自分の世界に誰も寄せ付けないくらいの排他性みたいなもの、のめりこみっぷりの良さは、潔くて物凄く好き。それくらい極めれば、アートとして成立するんだなあと思う。

個展準備で忙しい期間にW杯なんかあったら、全然試合みれないじゃん、と思っていたら大間違いで、ガッツリ観戦してます。


私は、絵を物凄く集中してガッと短期間に描き上げるというよりも、淡々と同じテンションでなるべくボーっとしながら描いてるので、サッカーの試合を何となく見ながら(聞きながら)描いてるくらいがちょうどよい。なので、今日は一日中かいていたので、試合も5試合も消化しました。


アルゼンチン vs イラン (メッシ先生さすがですのゴールが圧巻。メッシ先生はゴールシーン以外は忍者のように消えていたがそれが意図的なのか消されてたのか、どうなんでしょう。というか、9割消えてても一回のチャンスを決めきる姿を、ギリシャ戦の大久保の宇宙開発シュートと重ね合わせてちょっと悲しくなる)

スイス vs フランス (フランスの調子が良いことを確認。スイスにイケメンが多いことを再確認。)

ウルグアイ vs コスタリカ (フォルランがかっこいいことを再確認。前評判は全くよくなかったコスタリカの熱いチームプレーに何となく感動)

コートジボアール vs コロンビア (日本がコロンビアに勝てる気がしないことを再確認。コロンビアの選手が精悍過ぎてウッチーが壊されないかマジで心配)

イングランド vs イタリア (ルーニーの必至の奮闘がとってもむなしかった90分。ダメなときはダメの典型。サッカーは負のスパイラルの大きな渦に巻き込まれたら抗えない運命のスポーツだなあと思う。ルーニーは多分すごい選手なんだと思うんだけどルックス的にいまいち実感できない。なんかいい人そう。)



平日も、朝夜で1試合ずつ消化してるので、かなり良いペースで追いついてます。
ただ、絵を描きながら、ゴールシーンだけチラッと見ている程度なので、ほぼ見ている、というより聞いているという状態ですが・・・
それでも、感動するね!!よかった、W杯がこの時期で!!絵を描くので座りっぱなしでもさびしくない、W杯の録画がいっぱいたまってるから!!


でも、テレビとかなにかつけながら絵を描くのが嫌いな人もいるんだろうなあ・・・。
私は、一枚に要する時間が比較的長いので、いちいちガツガツとして描いていたら精神力が持たない。。なんていうか、マラソンみたいな感じで、イライラしないようにある程度心を別の方向にも向けながら、淡々と無心に描くようにしてます。(1)コツコツ・(2)無心に・(3)なるべくボーっする、というのが私の絵を描くときの姿勢です。なんだかアホみたいですが。



多分ですけど、たぶん安西水丸先生みたいな方だと、一気に集中してさささーっと描かれたんでしょうね。短距離走者のような描き方、あこがれます。そういう描き方ができたら、短時間で終わるから残りの時間遊びに出かけたりもできますね。うーん、うらやましい・・・。

バルデュス展を、この忙しいなか、無理やり見に行った。

東京都美術館は金曜は20時までやってるから、ギリギリ。


やっぱり「夢見るテレーズ」は、よかった。これがダントツでよい。

他のも、あー、こういう雰囲気はいいなーというか、表そうとする絵に対する哲学というか方向性は素晴らしいなあと思ったんだけど、私はわりと濃密にリアルに描いたもののほうが好きなので、一部のデッサンバラバラ系の絵が結構苦手だった・・・。絵のざっくりとした雰囲気はかなり好きだったけど、描き方が苦手っていうか。


デッサンきっちり系の「夢見るテレーズ」系統の絵はもっとあるはずだけど、今回の展示だとまあ3分の1くらいです。でもそれでも見る価値はあるかなと思います。


ポヨポヨした肉付きの女性を描いた絵は、確かになにかピカソっぽい感じを受ける。ピカソが絶賛していたのもなにか通じるものがあったからかなあ。


バルデュスは、デッサンがバラバラなやつとめっちゃきっちりやってるのと2種類あって、そのどちらもが年季が入ってるので、一体どっちが本当なのかがよ、くわからない。

デッサンを無理に崩しているのか、あまり得意じゃないけどたまに頑張ってるだけなのか・・・危うさがあるなあと思った。基本的なセンスとかが多分ものすごく良いので(子供の時に描いた絵本ですら、すでにセンス良い)、デッサンとかそういう問題じゃないレベルで描いているんだろうけど、そういうのって、周囲にわかる人がいてこそな部分もある。


奇妙なポーズの少女を描くことで少女の危うい内面を描く、という一貫した姿勢で生涯貫いている強さは、やっぱり原画を見ないとよくわからないし、見てよかった。

原画ってのは、描いているときの一生懸命さとか、迷いとか、勢いとか、気持ちの強さとかがでる。こういうのって、印刷すると失われるものだ。


私は人物を今はそれほど主役にして書かないけど、風景の中に溶け込む感じで、こういう雰囲気で描くならありかなーと思ったりする。思うだけで、まだ技術が全然全然おいつかないけど・・・






絵を長年かいていると、つくづく自分がどういう絵が好きなのか、ということが分かってくる。



エドワードホッパーみたいな、リアルな現実を描いているのに、その空間だけエアポケットのように別世界に通じているかのようなかんじを描いている絵が好きだ。白昼夢みたいな、日常のなかでの非日常、みたいなものが、たまらなく好き。デフォルメとかせず、そのまま素直に描いているのに、ずれている、みたいな感じがすきです。(なかなかうまく言葉にできない。)


小説でも映画でもそういうのがすきで、現実を描いているのに、どんどんずれていって、いつの間にか別世界にいる、みたいなのがいいと思う。淡々としているのに、どこか密やかに狂気がある、みたいな。



でもホッパーの絵は好きだけど、色がちょっと好きじゃないものもある。モノによっては受け入れられるものもあるけど、これは絶対ダメだってのもある。多分、世界観は好きだけど、色彩的な感覚が合わない部分があるんだろうなあと思う。

色というのは重要だけど、好き嫌いが殆ど生理的なレベルで決まるので恐ろしいことだと思う。何が正しいというのはないから、練習しようがない。決まらないけど、やっぱり見た瞬間に好きか嫌いが分かるので、絵を描く人間としては、自分の色彩感覚に賛同してくれる人がなるべく多いことを祈るしかないなあと思う。

昨日各方面に個展のDMを発送しました。
イラストレーターのお友達、デザイナーの方々に送りました。
住所分からない方とか、FaceBookをしっかりチェックしてそうな方はメールとかSNSベースでお知らせしますね。



今回の個展では工場やビルや飛行機といった、人工物をなるべく多く描いてみました。
今までは草木が波打ってゾワゾワしているような、全て自然物で構成された絵が好きでしたが、やっぱりそういう自然物ばかりというのは表せるシーンに限界があります。


草木がゾワゾワ波打っている絵を延々とここ数年描いていて、いい加減慣れてきたのと、且つ自然物ばかりだと私の場合妙に神々しい感じになってしまうので(当初はそういうものが描きたかったんですが)、もっとリアリティのあるシーンを描きたい、と思うようになりました。

草木や水などの質感を追求するというのは無限に続けられるくらい面白いことですが、やっぱりそれだと行きつくところは狭い世界なのかもしれないなあ、と、なんとなく思いました。

風景画描く人って、大別して質感追求型と情景追求型とに分かれると思いますが、前者は抽象orグラフィカルな方向に傾いてゆき、後者はリアリティを追求する方向に向いていくかなーと思います。私はある程度はリアリティのある情景が描きたいなあと今は思ってます。でもそんなにリアルにもしたくないです。ていうか・・・・できないし。程よいかんじでリアルさを感じられればいいかなと思います。