痛みで肘が伸ばせない
格闘技のスパーリング中に手を突いた状態で相手に腕を引っ張られた。
その日は、そのままスパーリングを続行しても問題なかったが、翌日から肘が痛くて伸ばせなくなってしまった。
一度の施術である程度改善
本来であれば、肘は185~190度位まで伸びます。
しかし、今回の患者さんの肘は、だいたい150度位までしか伸びません。
それ以上伸ばすと肘の裏側に痛みが出てしまいます。
本人も 「パンチを突くと相手より自分の肘の方がダメージをくらいます(泣)」 と嘆いていました。
肘が伸びない原因は色々考えられますが、今回は腕の裏側が硬くなっていると考えました。
仰向けで寝た状態で、その部分を緩めると肘は180度位まで伸びるようになりました。
ちなみに緩めるといってもマッサージをするわけではありません。
その施術をしただけで、ご本人も...
「おー、伸びました!」
しかし、起き上がってパンチの動作をしてもらうと、まだ肘に響きます。
痛みの原因は筋膜が〇〇してない
肘と手首の間には橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)と呼ばれる2本の骨があります。
肩を上げる、肘を曲げる、伸ばす、腕をひねるなどのあらゆる動作で、この2本の骨は動きます。
なので、この2本の骨の動きをよくしてみました。
するとパンチをした時の肘の痛みはだいぶ無くなりました。
ただし、強くパンチを打つ時にまだ少し痛みが残っています。
当院の考える原因
その仮説とは何か?
それは筋膜に大きく関係しています。
もう少し詳しくいうと、筋膜がどう動いているか、どこをどう動かしているかが問題なのです。
今一度、筋膜に照準を絞り、仮説と検証を繰り返した結果、ある理論にたどり着き、当院は改善率が格段に上がりました。
注目したポイントは、肩を動かす時に肩の筋膜が〇〇していないという点です。
その原因を無くすためには、いくら肩をマッサージしても関節矯正をしてもまったく無意味です。
問題のある筋膜を〇〇することで、場合によっては一発で治ります。
この理論は当院独自の理論だと自負しています。
その他もちょっとだけ調整
もう一度、全身を見直してみると、左右の肩甲骨の位置が少し違うことに気が付きました。
パンチを打つという動作は、いい方を変えると腕を前に出す動作をするという事です。
その時は必ず肩甲骨も前方に動きます。
その肩甲骨の動きが悪いと肩や肘に痛みが出ます。
肩甲骨を動かす筋肉は色々ありますが、今回ゆるめたのは「菱形筋(りょうけいきん)」と「前鋸筋(ぜんきょきん)」です。
すると肘の痛みはパンチを打ってもほぼ無くなりました。
これで伸ばすと痛い肘の施術は終了です。
まとめ
格闘家は常に何処かが痛いのが当たり前とおっしゃります。
しかし、痛みには原因があり、施術すれば必ず改善します。
その原因は一か所の場合もあれば、今回のようにいろいろな場所に点在している場合もあります。
受傷時の状況、どういった動作で痛みが出るのか、「痛みが出るときの筋膜の動き」を考えれば、必ず原因は見えてきます。
その見つけた原因を無くせば痛みが無くなるのは当然です。
しかし、また怪我をすることもあるでしょう。
それでも、その時に可能な限り良いコンディションにして、試合で結果を出してもらうのが治療家としてのやりがいです。
試合や大会の前に当院の施術をうけることで、筋肉・筋膜の余計な緊張やハリをなくし、怪我をしにくくしたり、パフォーマンスを向上させることが可能だからです。
これからも格闘家の痛みと正面から戦える治療家を目指します。
●●● 肘の治し方 ●●●
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