骨折の後遺症でパフォーマンス低下

3か月前にサッカーの試合中に倒され正座をする様な姿勢で転び、腓骨の三ヶ所を骨折。

手術でプレートを入れてギプスで固定し、しばらく安静にしていた。

骨がくっついていたので練習を再開したが、足首周辺の痛みと硬さが残っていて上手く動けない。

さいたま市よりご来院。

初回.骨折の損傷は骨だけじゃない

腓骨を骨折する程のダメージを受けたのですから、当然、腓骨以外の組織も相当痛めたはずです。

折れた骨は正しく固定して安静にしていればくっつきますが、骨以外に痛めた筋肉や筋膜、靭帯などは、安静にしていたからといって確実に治るものではありません。

逆にギプスでガッチリ長期間固定されていたせいで、治るどころか組織が硬くなってしまっているケースがほとんどです。

今回の患者さんもそうでした。

試しにしゃがんでもらうと足首のあちこちに痛みと硬さを感じていました。

まずは全体的に硬くなってしまった筋膜を緩めます。

するとその奥にある靭帯の痛みの場所、痛みの本当の原因がはっきりしてきました。

外くるぶしと内くるぶし周辺の靭帯を調整。

するとだんだん足首の動きが良くなり、しゃがんだ時の違和感も少なくなって来ました。

初日はここで終了。

2回目.引っ張るか押し込むか

かなり良くなってきたが、しゃがむとまだ少し硬く詰まった感じがする。

おそらく足首の関節がしっくり来ていないのだと思いました。

一般的に「背骨や関節の間が詰まっている」という理論で引っ張って隙間を広げる矯正をする治療があります。

整形外科や接骨院でよくある牽引機もその理屈です。

今回試しに足首を軽く引っ張ってみました。

すると患者さんは「なんか抜けそうでヤバイ!」と訴えてきました。

仮にこれを我慢させてグッと引っ張ったとしたら相当痛いしおそらく悪化します。

この患者さんの足首は、引っ張って矯正するのでは無く、逆に押し込んで矯正しなくてはいけないタイプです。

足首にあらゆるテンションをかけて押し込みます。

しかし、長く固定していたせいかなかなか手応えがありません。

諦めずにひたすら矯正しました。

時間にして3分位でしょうか。

するとパキッという音と共にハマった感触があり、患者さんも思わず「おお!ハマった!」と声をあげました。

その後しゃがんでもらうと「おお!これヤバイ!!」←いい意味で

これで骨折の後遺症の治療は終了です。

7.まとめ

骨折は骨がくっつけば完治と思われがちですが、骨折付近に別の損傷が隠れているケースをとても多く目にします。

ギブスを外して骨折は治ったというのに痛みが残っていたり、パフォーマンスが悪くなった場合は、骨折以外の原因を探す必要があります。

固定によって固まった筋膜の鎧が別の痛みの原因を包み隠している!なんていうことは多々あります。

今回の患者さんような場合、整形外科ですとリハビリとなりますが、ストレッチでは痛みの深部にはなかなか届かないものです。

また、以下のような考えのリハビリには注意が必要です。

「背骨や下半身の関節には常に体重が乗っているので詰まって来るから引っ張って広げましょう。」

確かに想像しやすい理屈ですが、身体はそんな単純なものではありません。

仮に牽引機で背骨を引っ張ってほんの少し隙間が広がっても、立った瞬間に元に戻る気がしませんか?

そもそも引っ張られると痛い時がありませんか?

何でもかんでも引っ張る矯正は危険です。

引っ張ればいいのか、それとも押し込めばいいのか、その判断は経験に勝るものはありません。

もし骨折の後遺症で痛みを抱え、リハビリに通っても改善がみられないようでしたら、一度セカンドオピニオンをお勧めします。

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