こんにちは、薬剤師の宮内です
誕生日が1997年4月2日〜2008年4月1日の女性
にお知らせです。HPVワクチン（子宮けいがん予防ワクチン）のキャッチアップ接種期限が迫っています
HPVワクチンとは？
子宮けいがんの原因となるヒトパピローマウイルス（HPV）を予防するワクチンです。HPVは性交渉の経験がある人は誰でも感染する可能性があります
子宮けいがんとは？
子宮の入り口にできるがんです。患者さんは20歳代から増え始め、子どもを残して亡くなることもあり「マザーキラー」とも言われます。
海外でのワクチンの使用状況は？
世界保健機関（WHO）がHPVワクチンの接種を推奨しており、2022年12月時点では、120か国以上で公的な予防接種が行われています。カナダ、イギリス、オーストラリアなどの接種率は８割以上です
（厚生労働省のホームページ HPVワクチンに関するQ&Aより）
日本の状況は？
2013年3月に副反応の可能性を報じたメディアの影響により、国がHPVワクチン接種を積極的に勧めることを控えていました。その後、HPVワクチンの安全性について議論が行われ、特段の問題がないことがわかり、接種による有効性が副反応によるリスクを明らかに上回ることが確認されました。2022年4月から国は積極的にHPVワクチンを勧めています
キャッチアップ接種とは？
平成9年度〜平成19年度生まれ（誕生日が1997年4月2日〜2008年4月1日）の女性の中に、HPVワクチンの定期接種の対象年齢の間に接種を逃した方がいます。その方に無料で接種を行う機会が設けられています。
キャッチアップ接種の期間は来年（2025年）の3月までです。この期間を過ぎると自費になるので約10万円の自己負担がかかります
HPVワクチンは3回接種のため、今年の9月までに1回目の接種を開始してください。
私は40歳の時に子宮けいがん検診で軽度異形成（がんの前段階）が見つかり、その後は半年に1回婦人科に通院しています。痛みなどの自覚症状はありませんが、がんになったらどうしようという不安はありますし、生命保険の保険料は上がってしまいました。
私が子どもの頃はHPVワクチンが存在しなかったので、予防する手段はありませんでした。しかし、今は予防できます
この事実を対象年齢の方に知ってもらいたいと強く願います。予防できる可能性があることを知った上で、ワクチンを打つか打たないかは本人に選択してもらえばいいと考えています
詳しい情報が知りたい方は以下のサイトを見てください🔍
厚生労働省 ヒトパピローマウイルス感染症〜子宮頸がん（子宮けいがん）とHPVワクチン〜
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html
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