こんにちは、栄養士の高橋です
3月になり暖かい春の日差しが感じられるようになりましたね
冬の間は寒くて活動量も減り、ごちそうを食べる機会の多い
年末年始で体に脂肪がついた…と
感じている方もいるのではないでしょうか?
今回のブログでは肥満についてお伝えします。
肥満とはただ体重が重いだけでなく体脂肪が過剰に蓄積した状態です。
肥満度の判定はBMI(Body Mass Index)という指標で計算ができます。
BMI= 体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}
例)身長165cm 60kgなら
60÷(1.65×1.65)=22 BMI22の普通体重となります。
BMIが18.5未満 | 低体重 |
BMIが18.5~25未満 | 普通体重 |
BMIが25以上 | 肥満 |
肥満は糖尿病や脂質異常症、高血圧、心血管疾患など
生活習慣病のもとになるため、ご自身の今の体組成や
若い時からの増減などを把握しておけると良いですね
ただしBMIだけでは脂肪過多なのか筋肉が多いアスリート体形なのかは
計算された数値からはわかりません。
近年ではBMIが標準でも体脂肪が高いかくれ肥満の人も多く見られるそうです
また、同じBMIでもどこに脂肪がついているかで
健康への影響が異なることをご存知ですか
肥満のタイプには「内臓脂肪型肥満」と「皮下脂肪型肥満」があります。
内臓脂肪型肥満はお腹周りの筋肉の内側の腹腔内に
脂肪が多く蓄積するリンゴ型体形になります
皮下脂肪型肥満では腰回りや太ももなど下半身を中心に
皮下脂肪が多くたまるが内臓脂肪は少ない洋ナシ形体形です。
一般に内臓脂肪型肥満の方が糖尿病や高血圧、脂質異常症など
生活習慣病を発症するリスクが高いことがわかっています
また、内臓脂肪には体につきやすい反面、運動や食事で
皮下脂肪よりも減らしやすいという特徴もあります。
肥満が気になる方は、食事ではこんなポイントに気を付けてみてください。
体を動かさずに食事量だけを減らしたダイエットを行うと
筋肉や骨などを減らすことにつながります
筋肉が減ると基礎代謝が減り、これまでと同じ食事をしても
より太りやすくなる代謝の悪い体になります。
極端な食事制限でダイエットをした人がリバウンドしやすいのは
このためです。
さらに、過度な食事制限は必要な栄養素の不足から
さまざまな体調不良を起こすことにもなりかねません。
また、筋肉は加齢とともにどんどん減っていき、
食事だけで筋肉量を増やすことはできません。
スクワットやジョギングなど自分に合った運動を見つけたり、
日頃の生活の中で「エレベーターより階段を使う」「一駅分歩く」など
活動量を増やすことも心掛けてみてください。
詳しくはこちらのサイトなどを参考にしてください。
生活習慣病はバランスの取れた食生活を送ることや
適度な運動習慣を身に付けることで予防できます。
ご自身の健康状態を定期的に確認し、
健康づくりにつなげていくことが重要です
1年に一度は健康診断を受け、
健康の維持増進にお役立てください
参照 厚生労働省(eヘルスネット):肥満と健康