コロナ禍で中止されていた「緑の旅人の会」の旅行が4年ぶりに再会。近場で東京勢も参加しやすい場所は? 上顎洞癌(じょうがくどうがん)で治療に入る寸前、山下君の提案で、湯谷温泉・鳳来寺山と決定。彼としては病癒えて参加するぞという強い気持が全身に溢れてた。しかし苛酷な闘病の末、10月19日に訃報。

 

ワンゲル仲間は掛け替えのない兄弟姉妹。だが落ち込んではいられない。幹事諸君のお蔭で準備は整い、2023年10月21日、22日に行われた。山だけでなく海を見ようよ、と潮見坂PAで昼食。長篠城跡見学後湯谷温泉・泉山閣へ。宿の前に川が流れ、向う岸に飯田線。ここに山下君が居たらな、そんな想いで夕食。「いえいえ、ぼくはここで皆と楽しんでますよ、えへえへ」と、彼独特の笑い声が聞こえる気がした。夕食後、声張り上げてワンゲルの歌を歌えばキャンプファイアー囲んで蛮声の限りうたった学生時代がよみがえった。

宿の朝のイベント、トンビのえさやりに感激。鳳来寺山は階段で登るのは無理とて、駐車場から徒歩で。眺め抜群! 日頃「山に行きたい」ではなく「山に帰りたい」と呟く山姥に最高の癒しとなった。平均年齢79歳19名、どんな感想だったろうか。

 

つけ加えて、山下君と一緒に合宿したのは、L。倉地さん、SL.田島、一年男子、山下、伊藤、浅井のリーダープラン。クリスマスに大学を出て長久手へ。先輩浅井邦容宅でケーキ食べ、瀬戸の糸見さん宅に泊めてもらい、猿投山の北側、鞍掛峠を越え、小渡で泊り茶臼山を目指した。もう一つの思い出はOB会になってから、各車に分乗して出掛けたが、しらびそ平に泊まる予定ですごいつづら折れの山道を登っていった。宿の部屋で青い顔してうずくまる山下君。どしたの?道守さんの運転で酔った、って。

 

10月19日以来、何やかやと思い出は尽きない。2024年も19名からへることなく、増えたら尚更嬉しいが、楽しく旅行できたらな、と切に願う。               了