No.692:AFC U20女子アジアカップ(グループ戦<第3節>)

第11回目となる「AFC U20女子アジアカップ2024(旧名称:AFC U-19女子選手権)」がウズベキスタンにおいて3月3日から16日までの日程で始まった。
出場国(8チーム)が2つのグループに分かれ、上位2チームが決勝トーナメントに進出する。決勝トーナメントに進出できた4チームには、今年の8月31日から9月22日にかけて、南米コロンビアで開催される予定の第11回目のFIFA U-20女子ワールドカップ2024への出場権が与えられる。


グループA<第3節>の試合結果

対戦カード:オーストラリアU20女子代表vs台湾U20女子代表
日時:2024年3月9日 13:00KO(現地時間)
会場:Do’Stilk Stadium
試合結果は3対ゼロでオーストラリアU20女子代表の勝利

対戦カード:ウズベキスタンU20女子代表vs韓国U20女子代表
日時:2024年3月9日 13:00KO(現地時間)
会場:Jar Stadium
試合結果はゼロ対13で韓国U20女子代表の勝利

グループAの最終結果は以下
Group A                                    
Rank Team Pts    MP    W    D    L    GF    GA    GD
1    AUS        9    3    3    0    0    7    1    6
2    KOR    6    3    2    0    1    20    2    18
3    TWN    3    3    1    0    2    2    9    -7
4    UZB        0    3    0    0    3    0    17    -17


グループB<第2節>までの暫定順位は下記となっている。
Rank Team Pts    MP    W    D    L    GF    GA    GD
1    JPN        6    2    2    0    0    12    0    12
2    PRK        4    2    1    1    0    7    1    6
3    CHN    1    2    0    1    1    1    3    -2
4    VNM    0    2    0    0    2    0    16    -16
ベトナムU20女子代表は、残念ながら決勝トーナメントへの進出は叶わなくなった。
中国U20女子代表が決勝トーナメントへ進出するには、まず、日本U20女子代表が北朝鮮U20女子代表に勝利するという条件が成立し、かつ、中国U20女子代表がベトナムU20女子代表に対して、北朝鮮との得失点差をひっくり返す得点を奪って快勝する必要がある。

対戦カード:ベトナムU20女子代表vs中国U20女子代表
日時:2024年3月10日 13:00KO(現地時間)
会場:Do’Stilk Stadium
試合結果は1対6で中国U20女子代表の勝利
※この結果、日本U20女子代表が北朝鮮U20女子代表に4点差以上で勝利すれば中国U20女子代表が決勝トーナメントへ進出することになるのだが...。


対戦カード:日本U20女子代表vs北朝鮮U20女子代表
日時:2024年3月10日 13:00KO(現地時間)
会場:Jar Stadium

日本U20女子代表のスタメンは以下。
GK    18    鹿島 彩莉
DF    03    米田 博美
DF    06    佐々木 里緒
DF    07    小山 史乃観
DF    17    白垣 うの
DF    22    岡村 來佳
MF    04    白沢 百合恵
MF    09    笹井 一愛
MF    16    天野 紗 (Cap.)
FW    10    松窪 真心
FW    20    樋渡 百花

日本U20女子代表のシステムは4-4-2。
FW:#07、#09
MF:#20、#16、#04、#10
DF:#06、#03、#17、#22
GK:#18


北朝鮮U20女子代表のスタメンは以下。
GK    21    CHAE UN GYONG
DF    02    RI SU YANG
DF    05    OH SOL SONG
DF    06    KIM KANG MI
DF    13    JON RYONG JONG
DF    14    HWANG YU YONG
MF    09    KIM SONG GYONG
MF    12    CHOE KANG RYON
MF    20    CHAE UN YONG (Cap.)
FW    10    PAK MI RYONG
FW    15    CHOE IL SON

北朝鮮U20女子代表のシステムは3-4-3なのだろうか。
FW:#15、#10
MF:#13、#12、#09、#20
DF:#14、#12、#05、#06
GK:#21


日本U20女子代表の選手交代
前半36分:OUT #22岡村來佳→IN #14土方麻椰
HT: OUT #04白沢百合恵→IN #05大山愛笑
HT: OUT #20樋渡百花→IN #13辻澤亜唯
後半16分:OUT #09笹井一愛→IN #19松永未夢
後半40分:OUT #16天野 紗→IN #08角田楓佳

北朝鮮U20女子代表の選手交代
後半11分:OUT #04HYON JI HYANG→IN #07JONG KUM
後半41分:OUT #15CHOE IL SON→IN #22KIM SONG OK
後半47分:OUT #20CHAE UN YONG→IN #11HAM JU HYANG
    

試合経過:
前半3分、日本:M2右サイド、#22岡村さん縦に⌒>A1右サイド、#10松窪さんがボールを収めて反転してクロス⌒>PA中央、#20樋渡さんHS⌒>ボールはゴール左外へ。
前半21分、北朝鮮:右CK#09ショートコーナー―>A1右サイド、#15ヒールで縦に―>A1右サイド、#09グラウンダーのクロス―>ボールはPAを横切って左サイドへ。
※あまりにも安易なクリアでCK(セットプレー)を与えてしまうのはいかがなものか...。
前半22分、北朝鮮:左CK09⌒>GA左、#10が頭でフリック⌒>ボールはゴール前を通過して右サイドゴールラインの外へ。
※再び、あまりにも安易なクリアでCK(セットプレー)を与えてしまうのはいかがなものか...。
前半23分、北朝鮮:日本GK#18鹿島さんからDF#03米田さんへのパスを北朝鮮#20がPA右で奪ってワンタッチ右足S―>ボールはゴール左に吸い込まれた。ゼロ対1。
※あまりにも情けないミスからの失点。守備の連係ができておらず恥ずかしい。ベレーザGK#41ウルフ ジェシカ結吏さん、DF#25池上聖七さんが招集されていれば、こんなミスは防げたものと思うと悔しい。
前半24分、日本:A2左ハーフ、#09笹井さんが#07小山さんとのワンツーで前を向いて~>A2左ハーフ、#09笹井さん切り返して北朝鮮のFPをかわして右足ミドルS?クロス?⌒>ゴール前に#07小山さんが走り込むも、北朝鮮GKがゴール左手前でキャッチ。
前半32分、日本:左CK、#16天野さんニアサイドへゴロで入れたが―>GA左、北朝鮮が左サイドラインの外へクリア。
前半42分、北朝鮮:M1左サイド、#13縦に運んで中央へ―>左サイドのセンターライン、#09ひとりかわして縦パスー>A2左ハーフで日本のDF#03米田さんが足を伸ばすもクリアできずボールはそのまま日本のディフェンスラインの裏に転がって―>PA左、縦に走ってきた北朝鮮#10の足元のボールに日本GK#18鹿島さんがスライディングしてクリアしようとするも北朝鮮#10の足を引っかけてしまい倒してしまう。
※このプレーのリプレイ映像が何回か流れたが、明らかにGKのファールと思う。日本GK#18鹿島さんへイエローカード(あるいはレッド)の提示、北朝鮮側にPKが与えられるぐらいの判定になろう。

前半を終えてゼロ対1と北朝鮮がリードして折り返す。

後半10分、日本:A2左ハーフ、#06佐々木さん右へサイドチェンジ⌒>ペナルティアーク右、#07小山さん胸で落として―>A1右サイド、#09笹井さん切り返してクロス⌒>GA中央やや右寄り、#13辻澤さんHS―>ボールはゴール右外へ。
※おしい!ナイスクロス!
後半18分、日本:PA中央やや右寄り、北朝鮮からのこぼれ球を―>ペナルティアーク右、#07小山さん左足S―>GKがキャッチ。
後半29分、日本:センターサークル内、#05大山さん左前に―>M1左ハーフ、#10松窪さん反転して左前に―>A1左サイド、#19松永さんタメて落として―>A2左サイド、#06佐々木さんクロス⌒>PA右、#13辻澤さん左足S―>GA左GKキャッチ。
後半49分、日本:A2右ハーフ、#13辻澤さん縦に―>PA右、#19松永さん落として―>PA右角、#07小山さんクロス⌒>PA右、#10松窪さん右足ボレーS⌒>ゴール上を通過して後ろへ。
※ワンタッチでボールをつないでシュートまでいくことができたプレー。やはり、ワンタッチプレーが有効。
後半50分、北朝鮮:A2右サイド、#11日本のクリアミスを奪って―>A2右ハーフ、#11中央へ―>PA右、#7右足でワンタッチ右足S⌒>GA中央やや右寄り、GK#18鹿島さん体を張ってブロック―>ボールはゴール右へ。

試合結果はゼロ対1でU20北朝鮮女子代表の勝利。

U20日本女子代表の気持ちは、プレーから伝わってきた。だが、相手(北朝鮮)の勝利への執念が勝った。
このU20日本女子代表にとって、勝てない相手ではない。悔しさが残る試合であった。

ただ、この大会は、ここで終わりではない。

準決勝の相手はオーストラリア。
決して侮れるような相手ではない。
オーストラリア戦は、WWCへの準備として、しっかり勝利しよう。
そして、決勝戦で、北朝鮮にリベンジするしかない。
この第3節で印象に残った選手は、#07小山さんであろう。試合開始時、小山さんはFWではいったが、その後の選手の交代を受けて、DF、MFとポジションを変えながら、チームのチャンスを作り続けた。このメンバーの中では抜きに出た能力を有する選手であることをこの試合で証明した。決勝トーナメントでの活躍を期待したい。

グループBの最終順位は下記となっている。
Rank Team Pts    MP    W    D    L    GF    GA    GD
1    PRK        7    3    2    1    0    8    1    7
2    JPN        6    3    2    0    1    12    1    11
3    CHN    4    3    1    1    1    7    4    3
4    VNM    0    3    0    0    3    1    22    -21

この第2節でピッチに送り出されることがなかった選手は、以下の7名。
GK 
01 大熊 茜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
21 岩崎 有波(ノジマステラ神奈川相模原)
FP
15 林 愛花(サンタクララ大/アメリカ)  
11 大島 暖菜(大宮アルディージャVENTUS)
12 中谷 莉奈(セレッソ大阪ヤンマーレディース)
23 久保田 真生(INAC神戸レオネッサ)
02 吉岡 心(マイナビ仙台レディース)


日本U20女子代表の次の試合は、
決勝トーナメント<準決勝>
対戦カード:日本U20女子代表vsオーストラリアU20女子代表
日時:2024年3月13日 16:00KO(現地時間)
会場:Jar Stadium

予想されるスタメンは、
GK 01    大熊 茜
DF 15    林 愛花 (Cap.)
DF    17    白垣 うの
DF    06    佐々木 里緒
DF    07    小山 史乃観
MF    09    笹井 一愛
MF 05    大山 愛笑
MF    16    天野 紗
MF 14    土方 麻椰
FW 10    松窪 真心
FW 20    樋渡 百花