No.665:皇后杯JFA第45回全日本女子サッカー選手権大会<2回戦>
周南公立大学Vinculum vs日テレ・東京ヴェルディメニーナ

NTVメニーナにとって第45回皇后杯の初戦となる「2回戦」で、対戦相手となった「中国第1代表/山口」の「周南公立大学Vinculum」は、2008年に創部されたチームである。2022年4月に「徳山大学」が公立化され、「周南公立大学」へと名称が変更された。つまり、「周南公立大学Vinculum」は、これまで「徳山大学」の名で皇后杯に出場していた。2大会前の皇后杯の第43回大会では、1回戦において「なでしこリーグ1部」の「大和シルフィード」と対戦しPK戦までもつれたが勝利し、2回戦では「九州代表」の「福岡J・アンクラス」にゼロ対2で敗れ、敗退している。
今大会では、9月に行われた皇后杯中国地域予選で、来シーズンから「なでしこリーグ2部」へ参入する権利を取得した「ディオッサ出雲FC」を相手に、1対ゼロで勝利して、2年ぶりの本戦出場を決めたチームである。

前回の第44回大会では、皇后杯本戦に進めなかっただけに、今大会は、その悔しさもあって出場を目標としてきたところは、NTVメニーナと同じである。
ここ最近の試合では、10月29日(日)に行われた「第32回全日本大学女子サッカー選手権大会中国地区予選」において、吉備国際大学と対戦し、3対1で勝利している。また、第22回2023中国女子サッカーリーグにおいては、10チーム中、5勝1敗で3位という成績である。

なお、今大会、中国地域からの代表は下記の4チームである。
中国第1代表/山口:周南公立大学Vinculum
中国第2代表/岡山:吉備国際大学Charme岡山高梁
中国第3代表/岡山:岡山湯郷Belle
中国第4代表/広島:ディアヴォロッソ広島
すでに、第1代表の周南公立大学Vinculumを除いた3チームは1回戦を戦い、第3代表の岡山湯郷Belleは勝利して2回戦へと駒を進めたが、他の2チームは惜しくも敗退となっている。

一方のNTVメニーナにとって、本戦への出場権を得ることは単なる通過点に過ぎない。あくまでも「今大会の目標は、なでしこリーグ・WEリーグのチームにチャレンジすること」である。つまり、この2回戦の勝利は、必須であり、従って、この初戦も通過点に過ぎないと言える。
がんばれ!メニーナ!


皇后杯JFA第45回全日本女子サッカー選手権大会<2回戦>
対戦カード:周南公立大学Vinculum vs日テレ・東京ヴェルディメニーナ
日時:11月26日(日) 11:00kickoff 
会場:Axisバードスタジアム
試合時間:90分(前後半45分)(ハーフタイムは15分)

周南公立大学Vinculumのスタメンは以下。
GK    01    宮本 向日葵(1年)
DF    05    池澤 のあ(4年)
DF    22    河上 雛葵(2年)
DF    03    八田 七海(4年)
MF    06    髙橋 美樹(4年)
MF    21    坂田 恵実(2年)
MF    04    宮武 里奈(4年)
MF    11    椎屋 恵美瑠(3年)
FW    25    高垣 心(2年)
FW    20    木村 円香(4年)
FW    07    谷 穂花(3年)

周南公立大学の布陣は3-4-3のような。
FW:07、20、25
MF:11、04、21、06
DF:03、22、05
GK:01

控え選手(Vinculum U-18(高校生)も混じっている)
DF    12    渡邉 凜(1年)
DF    15    油布 亜優美(4年)
MF    02    松枝 莉央(1年)
MF    08    田中 芽(高1)
MF    14    田中 千愛(高1)
MF    26    浪井 香葉(2年)
FW    13    近藤 千寛(4年)


日テレ・東京ヴェルディメニーナのスタメンは以下。
GK01ウルフ・ジェシカ・結吏(高3)
DF02北島 景子(中2)
DF03青木 夕菜(中3)
DF05松岡 瑛茉(中3)
DF12鈴木 温子(高2)
FW15式田 和(中3) 
MF08須長 穂乃果(中3)
MF10眞城 美春(高2)
MF20伊藤 風葵(中1)
FW07栗田 七海(中2)
MF11松永 未夢(高2)

メニーナの布陣は4-4-2のような。
FW:11、07
MF:20、10、08、15
DF:12、05、03、28
GK:01

メニーナのSUBメンバーは以下の7名。
GK22永井 愛理(高1)
DF28奥住 心音(中1)
MF23大長 柑花(中2)
MF24諏訪 穂香(中2)
MF25米倉 和心(中1)
MF18今 ゆうり(中3)
FW14佐藤 色(中3)


前半7分、メニーナ:A1左サイド、#10眞城さんファーサイドへクロス⌒>PA右、周南大のFPが触れてゴールラインの外へ。
前半8分、メニーナ:右CK、#10眞城さん⌒>PA中央やや右寄り、#03青木さんダイレクトで右足で合わせてS⌒>ボールは美しい放物線を描いて、ゴールクロスバーの下を潜り抜けてネットを揺らした。ゼロ対1。
※メニーナが先制に成功する。
前半11分、周南大:メニーナDF#12鈴木さんからCB#05松岡さんへの中央への横パスー>メニーナCB#05松岡さんの処理ミスを見逃さず、ペナルティアーク中央、周南大#20木村さんが奪って左足S⌒>ゴール上を越えて後ろへ。
※おいおい、せっかくの先制点を、イージーミスで無駄にするところだった。瑛茉ちゃん、頼みます。
前半13分、メニーナ:M2中央やや右寄り、#03青木さん左サイドへ大きく展開⌒>A2左サイド、#20伊藤さん縦に運んで~>A2左サイド、#20伊藤さん中央へ―>A2左ハーフ、#10眞城さん左サイドへ―>A1左サイド、#12鈴木さんクロス⌒>GA右角、#15式田さんHS―>GA右、周南大がクリア。
前半14分、メニーナ:A2左サイド、#20伊藤さん縦に―>A2左サイド、#11松永さん縦に運んでから中央へ切れ込み~>PA左、ゴールライン手前、#11松永さん、DFの寄せを受けてシュートできずボールはGK#01宮本さんがキャッチ。
前半25分、メニーナ:センターサークル左、#10眞城さん中央へ―>センターサークル内、#08須長さん右前にロングフィード⌒>右サイドから#15式田さんが走り込むもタイミングが合わず―>ボールはGK#01宮本さんがキャッチ。
前半29分、周南大:メニーナ陣内、#12鈴木さんが中央へ横パスー>ペナルティアーク付近、#05松岡さんが戻して―>自陣左サイドPA手前、#12鈴木さん縦に―>周南大、#25高垣さんがカットして―>ペナルティアーク右、#25高垣さん右足S⌒>GA中央、GK#01ジェシカさんが横っ飛びパンチング⌒>ボールはゴールポストに当たって跳ね返り―>GA手前中央、メニーナ#05松岡さんが回収しクリア。
※前半11分に続くメニーナのディフェンス陣のイージーミス。メニーナの守護神、GK#01ジェシカさんのスーパーセーブとゴールポストがメニーナを救う。温子!頼みます。
前半35分、メニーナ:A2中央やや左寄り、#10眞城さん右足ミドルS⌒>GA右、GK#01宮本さんがキャッチ。
前半36分、メニーナ:#11松ちゃんが倒されFKを獲得。M1中央やや右寄りFK、#10眞城さん直接狙って右足ロングS⌒>GA右、GK#01宮本さんが上に弾くも落下してきたボールをキャッチ。
前半39分、メニーナ:A2左サイド、#12鈴木さんアーリークロス?ロングシュート?⌒>PA中央、GK#01宮本さんがキャッチ。
前半42分、メニーナ:左CK、#10眞城さんファーへ⌒>周南大クリア。
前半44分、メニーナ:PA左角、#10眞城さん―>#20伊藤さん―>#11松永さんとつなぎ~>PA左、#11松永さん左足S―>ゴール右ポストの横を通り過ぎてゴールラインを割る。

前半のATは1分。

前半を終えてゼロ対1とメニーナがリードして折り返す。

得点シーンは、メニーナにとって、久々のセットプレーでの得点であった。
キッカーの#10美春とゲームキャプテン#03夕菜のさんプレー?なのだろうか?
練習を何回もしたんだろうなぁ...。ほんと難しいシュートだったのは間違いない。
メニーナの左サイドの守備陣のボンミスで、ボールを奪われ、あわやゴールと言う危ないシーンが2度もあった。GK#01ジェシカさんのスーパーセーブに救われたから良かったものの、判断の遅さ、コミュニケーション不足が露呈した。このHTでしっかり修正して後半に臨んでもらいたい。

HT、両チーム共に選手の交代は無し。

後半2分、メニーナ:左CK、#10眞城さん⌒>GA中央、周南大クリア、こぼれ球にー>A2中央やや左寄り、#08須長さん右足ミドルS⌒>ゴール右外へ。
後半5分、周南大:A2左サイド、#07谷さん右足ミドルS⌒>クロスバーに当たって右サイドへ。
※あっぶなっ!やられたかと思った。フリーでクロスを入れさせない寄せが大事。
後半9分、メニーナ:センターサークル内、#08須長さん左サイドへ―>A2左サイド、#11松永さん縦に運んで~>PA左、#11松永さんクロスー>PA中央、#07栗田さん、#20伊藤さんが走り込むも、周南大のFPが先にクリア。
後半10分、メニーナ:左サイドからのCKが2回続くが、2回とも周南大にクリアされる。
後半11分、メニーナ:A2左サイド、#20伊藤さん縦に運んで~>A1左サイド、#20伊藤さん中央へ切れ込み中央へパスー>ペナルティアーク左、#07栗田さん浮き球で⌒>PA中央やや左寄り、#20伊藤さんダイレクトで右足S⌒>ゴール左に外れる。
※おしい!#07七海のナイスアイデアの浮き球パスから、#20風葵のダイレクトでの右足シュート!決まっていたら「ゴラッソ!」
後半12分、メニーナ:PA左、#07栗田さん左サイドへ―>A1左サイド、#20伊藤さんクロス⌒>GA手前中央、#11松永さんHS⌒>ゴール右外へ。
後半13分、メニーナ:PA左、#10眞城さんが周南大のディフェンダーと競り合いながらも粘ってボールを運び~>GA左、#10眞城さんクロスー>GA中央で合わせられず、周南大がクリア。
※#10美春が、がんばって入れたクロスなのに、中央で合わせる選手がいないなんて...。
後半16分、メニーナ:A2中央やや右寄り、#08須長さん、周南大のクリアミスを拾ってディフェンダーをかわし~>ペナルティアーク付近、#08須長さん右足S⌒>ゴール上を通過して後ろへ。
後半20分、周南大の選手交代:OUT #25高垣 心→IN #15油布 亜優美    
後半22分、メニーナ:ペナルティアーク付近、#20伊藤さん左前に―>PA左、#10眞城さん右足S->GA中央、GK#01宮本さんがキャッチ。
後半23分、周南大:PA左角、#11椎屋さん右足S⌒>ゴール右外へ。
後半37分、周南大の選手交代:OUT #20木村 円香→IN #13近藤 千寛
後半38分、メニーナ:A2左サイド、#11松永さん縦に運んで~>A1左サイドから、#11松永さん中央へ切れ込んで~>PA左の角度のないところから、#11松永さん左足S―>GA左、GK#01宮本さんがキャッチ。
後半38分、周南大:A1左サイド、#11椎屋さん右足S⌒>GA中央、GK#01ジェシカさんがキャッチ。
後半45分、メニーナ:センターサークル左、#10眞城さん左前に―>M1左ハーフ、#11松永さん反転して縦に運び~>A2左ハーフ、#11松永さん左前に―>PA左角、#20伊藤さん中央へ運んで~>PA中央やや右寄り、#20伊藤さん右足S⌒>GA手前中央、周南大FPが頭でクリア。
後半のATは1分。

試合結果は、ゼロ対1で日テレ・東京ヴェルディメニーナの勝利。

この試合、メニーナの側から見ると、前半8分のセットプレーでの1ゴールで終わってしまった試合であったと言うことになるだろう。確かにゴールに迫るプレーはそれなりにあったが、最後に決め切る「何か」が、まだ足りない。勝利への執念「この試合には是が非でも勝ちたい。勝利への強い欲求。」のようなものなのかもしれない。
逆に、周南公立大学から見ると、クロスバーやポストに嫌われた惜しいシュートが何本もありながら決めれずに終わってしまった試合であったと言えるように思えた。
メニーナは、この試合、右サイドの#15式田さんへの縦パスがほとんど見られなかった。周南大のシステム3-4-3が、式田さんの縦への突破を防ぐ形となっていたように見えた。浮き球でのパスを入れるなど、工夫が必要であろう。右SB#02北島さんのオーバーラップも見られなかった。つまりは、メニーナの右サイドが機能していなかった。この点は次戦までに改善が必要に思える。

周南公立大学のインスタに、下記のような記載があった。
>対戦相手は「日テレ・東京ヴェルディメニーナ」、2021年の同選手権ではベスト4になった強豪です。
これは、すでに過去の話。
周南大も、なのであろうが、日テレ・メニーナは中学生3学年と高校生の3学年の6学年メンバーで構成されたチームである。2年前の2021年にベスト4になった時のメンバーも確かにいることはいるが、ほとんど入れ替わっていると言って過言ではない。この2023年のメンバーで果たして、同じような成績を残せるのだろうか?
今後のメニーナの公式戦の日程から、次の3回戦までは、今日のSUBメンバーをそろえることはできそうである。目標のひとつ「なでしこリーグとの対戦」は、とりあえず、今のメニーナ(U18)のベストメンバーで臨めるのだから、この一週間でしっかりと準備してほしい。
目標のふたつめである「WEリーグのチームとの対戦」を果たすには、「なでしこリーグのチーム」に2勝しなければならない。
がんばれ!メニーナ!


「日テレ・東京ヴェルディメニーナ」の次の試合は、
皇后杯JFA第45回全日本女子サッカー選手権大会<3回戦>
対戦カード:スフィーダ世田谷FC vs 日テレ・東京ヴェルディメニーナ
日時:12月03日(日) 10:30kickoff 
会場:セイホクパーク石巻 石巻フットボール場
試合時間:90分(前後半45分)(ハーフタイムは15分)