No.578:NTVメニーナ:JFA 第26回全日本U-18 女子サッカー選手権大会<決勝>
日テレ・東京ヴェルディメニーナ(関東第1代表/東京)vsノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ(関東第4代表/神奈川)

これまでに、神奈川県からの代表チームが全国大会の決勝戦まで残ったことは、あったのだろうか?
歴代優勝チームを見ると、1998年度に行われた第2回大会の優勝チームが「湘南女子高等学校(現在:湘南学院高等学校)」があるが、それ以降、神奈川県代表が決勝に姿を現したということは無かった。
神奈川県のクラブユースのチームが、決勝戦に残ったというのは、今回が初めてということになろう。
これまで、ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエは、
第22回大会で4位
第24回大会で3位
第25回大会で3位
と、このところの成績が証明するように、全国においても「力」を付けてきているチームと言える。従い、ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエが、この決勝戦にコマを進めてきたことは、フロック(まぐれ)でも奇跡でもない。「必然」と言って過言ではない。
これまで、関東3強(浦和レッズLY、ジェフ千葉LU18、NTVメニーナ)の時代であったが、これからは関東4強の時代へと変わったと言って良いであろう。

過去、この全国大会の舞台で、NTVメニーナとノジマ・ドゥーエが対戦したことがある。
それは、第22回大会の準決勝であった。
あの時のNTVメニーナのスタメンは以下。
GK#1 黒沢彩乃
DF#4 伊藤彩羅
DF#6 松田紫野
DF#28 熊谷美布
DF#2 安積和季
MF#10 菅野奏音
MF#11 岩﨑心南
MF#8 木下桃香
FW#9 土方麻椰
MF#29 木村彩那
FW#7 山本柚月

試合経過は、
後半33分:山本柚月さん
後半45分:大山愛笑さん
のゴールで、試合結果は、2対ゼロでNTVメニーナの勝利。

この第22回大会においても、NTVメニーナは、決勝でセレッソ大阪堺ガールズに勝利して優勝を果たしている。

NTVメニーナは、過去、優勝9回を誇る伝統のチームである。そう簡単に、女王の座を譲るわけにはいかない。

 

頑張れ!NTVメニーナ!

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JFA 第26回全日本U-18 女子サッカー選手権大会<決勝戦>
対戦カード:NTVメニーナ(関東第1代表/東京)vsノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ(関東第4代表/神奈川)
日時:2023年01月09日 11:00 KickOff
会場:J-GREEN堺 S1
試合時間:90分(前後半45分ハーフ)
※時間内に勝敗が決まらない場合、20分(前・後半10分)の延長戦を行い、なお決しない場合はPK方式により勝者を決定する。

日テレ・東京ヴェルディメニーナのスタメンは以下。        
GK01 ウルフジェシカ結吏(高2)
DF02 柏村菜那(高3)
DF03 青木夕菜(中2)
DF06 朝生珠実(中3)
DF15 本多桃華(中3)
MF05 須長穂乃果(中2)
MF07 眞城美春(高1)(Cap.)
MF11 松永未夢(高1)
MF18 今 ゆうり(中2)
MF27 栗田七海(中1)
FW09 樋渡百花(高2)

メニーナのシステムはおそらく4-2-3-1。
FW:09
MF:11、27、18
MF:05、07
DF:15、16、03、02
GK:01

控え選手
GK16 林 心春(高1)
DF12 松岡瑛茉(中2)
DF29 北島景子(中1)
MF13 川口歩奏(中3)
MF14 鈴木温子(高1)
MF31 渡邉柚香(中1)
FW10 土方麻椰(高3)


一方のドゥーエのスタメンは以下。    
GK01遠藤有紗(高3)
DF44中村美月(高3)
DF57中嶋琉七(高2)
DF59清水柚生(高2)
DF61田中穂香(高3)
MF02宇都木希美(高3)
MF05稲場美唯(高3)
MF19笹井優愛(高3)
MF55小高 夢(高2)
FW04根府桃子(高3) (Cap.)
FW14佐藤美晴(高1)


控え選手
GK68岩崎有波(高2)
DF03福地佑海(高3)
DF13木村菜々夏(高1)
DF65大矢さくら(高3)
MF46高橋姫花(高2)
MF60木竜有姫(高2)
FW10有賀 月(高1)


試合経過は以下。

前半38分、ドゥーエの選手交代:OUT #14佐藤美晴 →IN #10有賀 月

前半のシュート数:
メニーナ:1本
ドゥーエ:3本

前半を終えてゼロ対ゼロで折り返す。

決勝の緊張感からなのか、両チームとも先制点を奪うというより、先に失点したくないという思いなのか、前半はゼロ対ゼロ。この試合も、後半、疲れとともに集中力が落ちてくる時間帯にゲームが動くのだろう。

HTでの選手交代は両チームともに無し。

後半11分、メニーナの選手交代:OUT #18今ゆうり →IN #10土方麻椰
後半11分、ドゥーエの選手交代:OUT #02宇都木希美 →IN #60木竜有姫
後半11分、ドゥーエの選手交代:OUT #19笹井優愛 →IN #46高橋姫花
後半30分、ドゥーエの選手交代:OUT #10有賀 月 →IN #65大矢さくら

後半のシュート数:
メニーナ:1本
ドゥーエ:3本

試合時間の90分(前後半45分)を終えてもゼロ対ゼロ。
前・後半10分、計20分の延長戦に突入。

延長前半4分、ドゥーエの選手交代:OUT #05稲場美唯 →IN #13木村菜々夏
延長後半21分、ドゥーエの選手交代:OUT GK#01遠藤有紗 →IN GK#68岩崎有波

前・後半10分、計20分の延長戦を戦っても決着は着かずPK戦へ。

PK:
ドゥーエ(一人目):#04根府桃子✕
メニーナ(一人目):#10土方麻椰〇

一人目は両エースが蹴った。
NTVメニーナの#10土方麻椰さんにとっては、PKを蹴るにあたって、昨年行われた第44回皇后杯の関東予選、その2回戦でつくばFCレディースとの対戦で悔しい思い出がある。1点ビハインドで迎えた後半の同点機会に得たPKであったがゴール右に外してしまう。その後の猛攻もネットを揺らすことができず、今回の皇后杯、NTVメニーナは本戦に出場できず、関東予選で姿を消すことになってしまった。あの悔しいPK。この日本一の舞台で、両エース同士の1本目、きっちり決めてリードをチームもたらした。

ドゥーエ(二人目):#46高橋姫花〇
メニーナ(二人目):#11松永未夢〇

二人目は両チームともに高3ではなく、高2と高1の選手に託した。

ドゥーエ(三人目):#55小高 夢〇
メニーナ(三人目):#03青木夕菜〇

NTVメニーナの3人目は、中学2年生の青木夕菜さんであった。この日本一を決める舞台で、PKを中学2年生が蹴るなんて、まさか?と思ったが、きっちりとゴール右隅に決め切った。恐ろしい「心臓」の持ち主である。将来、なでしこジャパンが世界一を決めるPK戦をすることになったら、おそらくキッカーを務めることになろう。

ドゥーエ(四人目):#59清水柚生〇
メニーナ(四人目):#07眞城美春〇

四人目は両チームともに高3ではなく、高2と高1の選手に託した。

ドゥーエ(五人目):#44中村美月✕
メニーナ(五人目):

ドゥーエの五人目のキッカーは高3の中村美月さんであった。チームの高2がPKを決める中、高3として、決めなきゃ終わりのPK。緊張が最高潮になる中、枠内を捉えるシュートを左に放った。だが、そのコースを読み切ったNTVメニーナの高2、GK#01ウルフジェシカ結吏さんのスーパーセーブによって弾かれゴールネットは揺れなかった。

PK戦の結果、3対4でNTVメニーナが勝利して、10回目の日本一に輝いた。

でもここで終わりではない。
すぐに2023年シーズンが始まる。

頑張れ!NTVメニーナ!

グーニコニコ音符炎グリーンハートサッカーグリーンハート炎!