こんにちは みどり鍼灸院です。
今日はアトピー性皮膚炎が「治る」について考えてみたいと思います。どんな状態が「治る」でしょうか?
まず初めにどんな治療を選択するかで考えてみます
標準治療
ステロイドを塗って湿疹がきれいになった状態を「治る」とするならステロイドを塗ってきれいになった肌が「治る」になります。
脱ステロイド
ステロイドを塗って湿疹がきれいなっても「治る」ではありません。
なぜなら塗らないとまた湿疹がでてくるからです。
このように治療方法によって「治る」の定義は変わってきます。
ではステロイドを塗らないときの「治る」はどうでしょう?
じゅくじゅく、がさがさ、かさかさ、ざらざら、さらさら、すべすべ、しっとり…見た目、触った感じ、どの状態を「治る」にしましょうか?
じゅくじゅくしていたお肌がかさかさしてきたから「治ったね!」と言われて納得できるかできないか考えてみます。
じゅくじゅく→かさかさはお肌の状態としてはいい方向に変化しています。でも治るイメージがすべすべだったら…それは途中経過であってまだ「治る」ではありませんよね。
もちろんお肌が変化していく過程で「治る」イメージが変化していくこともあります。
大事なのは「治る」状態をしっかりイメージすること。
ご自身、お子さんの場合は保護者の方もイメージしてください。
そしてそのイメージを私達に教えてください。
私は「治る」イメージを共有するように努めています。
共有して初めて「治る」ために二人三脚で進んでいけると思っています。
まとめ
アトピー性皮膚炎は治ると言う人もいるし、治らないという人もいます。
どちらが正しいのでしょう?
私はどちらもあると思っています。
なぜなら「治る」とはどういう状態なのか、イメージが人それぞれだからです。
ご自身、保護者、周りの人々、皮膚科医、鍼灸師…取り巻く人の数だけ「治る」はあります。
大切なのはご自身にとっての「治る」ではないでしょうか
鍼灸師 桑野