こんにちは みどり鍼灸院です。

 

もう10年も前になる脱ステロイドの親子さんと出会い、私が考えたことは次の2つでした。

 

鍼灸師として何ができるんだろう?

鍼灸師だからできることはなんだろう?

 

本気で来られているから本気で応えたい

そう思いました。

 

まず初めに「標準治療」と「脱ステロイド」について学びました。

・ステロイドを使わない皮膚科医がいること

・脱ステロイドを選んだ方々への偏見、バッシングがあること

・脱ステロイドの患者さんや保護者の方の活動団体があること

を知りました。

 

ステロイドを使わない皮膚科の先生の著書を読みあさり、講演会にも行きました。

どれもこれもなんだか胸にストンと落ちるのです。

あれ?これって東洋医学と同じ考え方じゃない?

そう思いました。

 

東洋医学的な見方というと小難しく思えますが、一言でいうと

『皮膚の状態をみて巡らせる』シンプルにそれだけです。

アトピーとか○○湿疹とか診断名は参考にはなりますが、あくまでもそれだけです。

目の前のお肌の状態、全身のエネルギーのバランスを見ます。

『余分なものは出す、足りない時は補う』それだけです。

 

標準治療と脱ステロイド、どちらが良い悪いではないと思うのです。

ステロイドの有無にかかわらずどんな治療を選択するか、迷いながら行ったり来たりもあるでしょう。

でもそれを選択するのは大人であれば患者さん自身であり、小さいお子さんであれば親御さんなのです。

そしてその選択は尊重すべきもので周りがとやかくいうことではないのです。

(ステロイドを使わないからと皮膚科と疎遠になるのはお勧めしません。相談できる皮膚科は必要です。感染性のものかもしれない疑いがあるときは受診をお願いしています)

 

鍼灸師として何ができるんだろう?

鍼灸師だからできることはなんだろう?

私がたどり着いた答えです。

10年前も今も変わりません。

 

鍼灸師ができること、その選択を尊重し、寄り添うこと音譜

鍼灸師だからできること、東洋医学的な見方で心と体と向き合うこと音譜

 

鍼灸師 桑野