10月下旬
黒部峡谷を歩いて来ました

実は…
このブログがなかなか書けなくて…
書くかどうかもとても迷いました。

事故の事などが書いてありますので
読みたくない方はどうか読まないで下さい…





 


今回私が黒部峡谷に行った時に
3日間で4人の方がお亡くなりになりました。

山行中には滑落事故直後の現場を通過しました。
すごく動揺し悲しくとても辛かったです

お亡くなりになった方のご冥福を
お祈り申し上げます
 
 
また阿曽原小屋に到着した後も
夕方になっても到着しない
遭難しかけの単独のご年配の方がいて
騒ぎになっていました。
→山岳救助隊が無事救助

詳しくは阿曽原小屋のHPをご覧下さい


   〈注意喚起〉
・黒部峡谷は極端に細い道です
(渓谷ではなく峡谷→V字谷)
・トレッキングコースではありません
・距離は約30km
・道の多くが断崖絶壁 
・山中1泊2日の行程 アップダウンもあり
・渡渉あり
・エスケープルートなし
・はしごの登降がスムーズに出来る方
・トレッキングポールを使用しないで
 歩ける方

⭐︎約30kmを集中して歩きます
(欅平側には上級者のみと看板あり)

歩き慣れてない初心者の方や
久しぶりの登山という方は
危ないと思いました。

歩き慣れている方でも
もし不安だったら山岳ガイドさんに
お願いするのもいいと思います。

今回は「もう事故が起きて欲しくない」と
いう思いで書いています。

偉そうに強めに書いてしまいました。
すみません
でも無理に行かないで下さい
命は大切にして欲しいです




〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

2日目 早朝
死亡事故2件発生のニュースを小屋で知る

気合を入れて
6時前にロッジくろよんを出発
(今回は単独ではありません)


黒部ダム方面へ戻り
黒部ダム駅のホームを通過して
下りて行きます

旧日電歩道へ出るのにちょっと迷いました
(黒部ダム駅のホームに案内あり)



旧日電歩道を下って行きます
(黒部ダムの放水は終了)



木の橋を渡ります

注意ここから先はとても危険です




渡渉あり
少し分かりづらい道もあり

下流に向かって歩きます




丸山東壁

内蔵助谷との分岐までは河原も歩きますが
危険箇所もあります。
分岐までで怖いと思った方は
引き返す事をお考え下さい。






鴨沢


振り返って(ワイヤーあり)

背が高い方はずっと頭上注意です注意
いよいよ下の廊下


黒部別山谷

渡渉あり(失敗すると濡れます)
ちょっとだけロープで登りあり(力が必要)



岩側にワイヤーを張って整備して
下さってますが、今年はが出て
整備しきれなかったそうです

ワイヤーがない箇所もあり
慎重に集中して進みます 

木の根、岩などが足元にあり
油断は出来ません


黒部ブルー



十字狭

見学するのにロープがあり下れます(急坂)

剣沢が左側から
後立山連峰からの沢が右側から合流




すぐに吊り橋を渡ります  
結構揺れました

1人づつ渡って下さいと
たもとに書いてあります




黒部峡谷がキレイなので
高い場所を歩いている事を
忘れそうになります。

何度も気合を入れ直します炎




向こう側に人が見えました





見とれてしまいがちですが、
写真を撮る時も注意です注意


すれ違いや追い抜きは
お互い焦らず少しだけ広い所でします



S字狭
歩いてるとS字があんまりわからなかった 

S字狭を少し過ぎたら…




上から冷たいお水タラーポイントです
結構濡れましたショック

通過しながら冷たさにびっくり
でも、はやく通過とかではなく
慎重に通過です注意





黒部川第四発電所(全て地下施設)
通称クロヨンが見えました。



東谷吊り橋
結構揺れました



渡った所から



何だか 千と千尋の始まりのシーンのような
雰囲気のトンネルを進みます

やっと普通の道で生きた心地がしました






仙人谷ダム

この日は点検で水がありませんでした
よく見ると下部に人がいます
(とても珍しいそうです)





関西電力の施設内が登山道なので
通らせていただいてます

この日は何人も作業員の方がいらしたので
ご挨拶しながら通過しました


施設の中を歩きます



サウナのような温かさ熱さの場所が
あり硫黄の臭いが…

高熱隧道(こうねつずいとう)は
こんなに熱いのかと思いました。
本当はもっともっとだと思います。


⭐︎摂氏166℃に達した高熱の岩盤の断層を
掘削して作ったトンネル
ダイナマイトが自然発火して
大爆発があり多くの犠牲者が出たそうです




扉は動物が入ってくるので
閉めて下さいとの注意書き注意
しっかり閉めました。

その後
急登15分〜水平移動〜下り15分

阿曽原小屋 到着です



プレハブで出来ており、
毎年組み立てて解体するそうです
(豪雪地帯の為)



テント場
 


阿曽原温泉

小屋からテン場を通って下って行きます
(5分位)
サンダルは小屋の物を借りれます

男性と女性の時間があり
ギリギリの時は戻って来る人に
「あと何人ですか?」と聞くといいそうです

小屋に到着して温泉に入って
やっとリラックス



夕食 ポークカレー
何皿でもおかわり自由です

今年は天候不順が続き
ビールの在庫が過剰に

布団は2人で1組で
ちょっとだけ寝返り大変でしたあせる

小屋のスタッフの皆さん
とても感じが良かったです



〈装備〉
ヘルメット 簡易ハーネス  
パス+安全環付きカラビナ(自己確保用)

少し大げさかもしれませんが
もし何かあってそこにとどまらなくては
いけない時は、自分がそこに安全を
確保できる装備が必要だと思いました。

②へ続きます