さて、前回ご紹介した小夜戸地区の『小正月飾り』。
事前に採取した原木は、
繭玉を刺す本体としてだけでなく、
加工され、様々な装飾としても活躍します。
左の長いのが「粥掻棒(かゆかきぼう)」
先端の丸い部分は本来、繭玉を付ける部分で、
これで小豆粥をかき混ぜることで、
お粥の出来具合を見たり、吉凶を占ったりしたとか。
真ん中の不思議な形をしたのが「孕箸(はらみばし)」
稲穂をかたどったと言われていて、
これで小豆粥を食べるのが小夜戸小正月のお作法。
豊作や子孫繁栄の願いを込めて。
右は見たまんま「打ち出の小槌」です。
色々ある中で、個人的に
「手間かかりそうだな~」
と思ったのはこちら。
『削り花』と言いまして、
上の写真を見てもらうと分かるんですが、
これ、1本の木から削って作るんですよ…。
聞いたところによると、
ルーツは北海道のアイヌにあるとか。
削り花には厄除けの意味もあり、
当日は会場の周囲を削り花で囲い、
神聖なエリアを作ります。
「神聖なエリア」…。
俺の邪気眼が疼く!(中二病)
物によっては十六善神や十二神将などになぞらえ、
十六段や十二段にするんですが、
1本から削りだすので、途中で失敗すると…。
削り花作りには専用のナイフを使います。
当日は技術継承のため、
手練れの方が教えてくれるので、
私も挑戦してみました。
あれ…?
意外と才能ある…?(自惚れ)
木はあらかじめ皮を剥いで
乾かしておく必要があり、
水分を含んだ皮付きのままだと
こんなクルクル巻いてくれません。
一般の方の参加も歓迎らしいので、
来年は皆さんの参加お待ちしてます!
ちなみに、
『小夜戸小正月飾り』については
富弘美術館の季刊誌の最新号No.50
http://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1513911226898/index.html
『広報みどり』のバックナンバー
http://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1000000001115/index.html
などでも紹介されています。
良かったらご覧ください。