私は父を亡くした4年後に

母を自宅で看取りました。


介護を仕事にしてはいても

身近な人を看とることは

数多くあるわけではなく


当事者として初めて経験すること

ばかりでした。

そこで感じたことを書きたいと思います。




私が施設でお看取りをしていて

「この人お家でも看とれるのになぁ」

と思うことがあります。


最期の時が近づいていると聞かされて

お子さんやお孫さん

お嫁さんだったり

時にはご兄妹だったり甥や姪だったり。

沢山の人が会いに来られる方がいます。

とても大切にされているんだなと

感じます。


そんな時に思うのが

「家でならもっと自由に会えるのに…」

ということです。


人が最期に近づくと

食べることをやめ

飲むことをやめ

排泄も

ある時期に増えることもあるけれど

減ってきます。


自然な形でのお看取りは

枯れるようにという表現があるように

静かに時が流れていく気がします。


 

 



私の働いている施設では

ターミナルケアになると

面会の頻度や時間のルールが緩和されますが

本当にその時になるまでは

やはりある程度の制限がかかってしまうのです。

お別れの時が確実に近づいているのに

あと何回会えるかわからない…



免疫の低下した高齢者が多いので

致し方ないとはいえモヤモヤする部分です。



ターミナルケアでは

苦痛がないように体の向きを整えたり

熱があれば冷やしたり

手足が冷たければ温めたり

普段と変わらない

何気ない日常の声かけをする

そばにいること

くらいしかできないのです。



家に帰れたならば

施設で限られた時間内に会うだけよりも

制限なくいつでも好きなだけ

そばにいてあげることができます。


最期の時

一番そばにいて欲しいのは

そばに居たいのは

ご家族、身内、お友達ですよね。



ご家族の思いの中の一つに

家に連れて帰ってあげたいけど

私だけじゃ無理。

ここ(施設)にいるのが

寂しくないのかもしれない。

というものがあります。


在宅でのお看取り、とはいえ

専門家のフォローは

しっかり受けることができるんです。


地域差はあるかもしれませんが

訪問看護、訪問介護、訪問診療等を使って

お家でゆっくり過ごすことは

十分可能だと思います。


私の経験ですが

訪問診療、看護、介護をお願いしました。

最期の日には朝から

母のベッドの周りに家族皆が集まり

他愛ない話をしながら

その時を見守りました。


母は最期にブルブルと身震いをして

呼吸が止まり

そのあと間もなくして

訪問診療の最初に担当してくれた

医師が死亡診断に訪問してくれました。


先生が仰ったことで印象的だったのが

『今まで沢山の方の最期を診てきたけど

こんなにご家族が集まってるのは

初めてです❗びっくり』って言葉(笑)

まるでお盆かお正月に家族が集まる

かのような賑わいでした。


その後

当日の午前中にも訪問してくれた

看護師さんと一緒に身体を綺麗にして

好きだった派手めの服に着替えをしてあげて

皆でお化粧してあげました。


母が亡くなったのは悲しくはありましたが

寂しがりの母は生前

『一人はつまんねー』が口癖で

とにかく人に囲まれていたので

最期の時が皆の話し声の中で

よかったねと皆で話しながら

不謹慎かもしれないですが

笑い合って過ごした最期の夜です。


今でも家族が集まると

なんだか素敵な思い出として

話しています照れ


もしも大切な人を自宅で看取りたい

そういう気持ちがあるのであれば

後悔のないように

可能性を追及してみてほしいですドキドキ



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