周囲からは「毎日幸せそう」とか「苦労知らず」 「いかにも健康そうだね(健康だけが取り柄だろ)」とか
言われて過ごしてます
実はIDDMなんだよ~♪
インスリン依存型糖尿病 あるいは 1型糖尿病 あるいは若年性糖尿病と言われるもの。
「幼児期に発症する人が多い」と言われる大きな病気。
私は20歳で発症した。
食べすぎ・飲みすぎ・運動不足などの生活習慣病とは違うものです。 ←ここ重要
発症原因は医学界ではまだ厳密には特定されていません。
IDDMの人は常に「注射器と糖分」を持ち歩いて生活しています。
すい臓からインスリンが出なくなっているので健康な人が日常的にすい臓から
インスリンを出している分を、自分で注射器で打って補います。私は一日3回打ってます
そして、インスリン単位を打ちすぎたり、食事を減らしすぎると
血糖値が下がってしまい、体調が悪くなってしまいます。そのまま放置しておくと
死に至ることもあります。(注意してね)
若年型では10万人に1~2人の発症率と言われ
ずっとスポーツ大好きで、なんの苦労もなく生きてきた私にとっては
一番辛かった出来事です。
もう死んでしまおうと思って、ビルに上がったこともある。
「高くて怖いよ~」と思ってやめた。
そしたら「生きることも怖いのに、死ぬことも怖いんだ。」とさらに落ち込んだ。
ネットもなかった時代だから、同じ病気の友人なんて誰ひとりいなかった。
でも・・・・・・
そんな暗黙のトンネルを抜けて
すっかり大人になりました
「IDDMなんだから子供はひとりにしておけば」と母親に言われても
2回出産しちゃいましたよ。
もちろん計画妊娠とハイリスク出産の管理をしっかりコントロール。
産後はインスリン量を半分に減らしながらセルフコントロールしました。
「IDDMなんだから仕事やらずに専業主婦のほうがいいんじゃない?」と
言われても
ちゃんとどこの会社に入るときも告知して働いてます。
育児とフルタイム勤務の両立だってやれるんだぞ~。
「IDDMだから一般企業より、理解のある医療系企業へ進むほうがいいんじゃない?」と
言われても、一般企業で行くと決めました。
まったく理解されてない世界でも
ジュース飲みながらコントロールして生きていけるよ。会社で仲良しの同僚には
お話してます。(友人の前でもインスリン注射しちゃってるし・・・・)
いろんなこと、恵まれた出会いに・・・・・・感謝してます。
必需品: ペンのようなデザイン&測定器
私が発症してから得た一番の宝は
「生きてることの感謝」 を毎日感じるようになったこと。命の尊さについて
いつも身にしみて考えていけること。
この20年は寝る前に必ず
「今日も元気に仕事ができてありがとう」「今日も幸せでありがとう」と
神様におやすみコールしています。
だから、本当によく会社で
「毎日幸せそうだよね♪」「なんの悩みもないだろう」と(悪態)言われてますが
「いやいやいや・・・・この前なんか救急車で運ばれて
AM3時まで意識不明だったのに
朝の9時には会社で電卓たたいてるんだよ~
私ってすごくな~い?!」
ってそのとき言いたかったけど、言ったらドン引きされるので
一人でこっそり笑ってます。
(低血糖が理由で意識不明になっても、どうぞ頭を軽く持ち上げて
気管支に入らないように甘いものを口へ流してください。
救急隊は一滴も飲ますことができませんから、家族は自己判断で対応してくださいね。
血糖値があがれば、多くの場合意識がもどり、すぐに普通の生活ができます。)
IDDMで、将来結婚できるか・出産できるか・自立していけるか
不安に思ってる人はたくさんいると思います。
とくに結婚したら、妊娠も産後授乳もインスリン量が大きく動くので不安ですよね。
「遺伝するんじゃないか」という誤解に、結婚を反対されてしまう人もいるかもしれません。
でも・・・大丈夫ですよ。
健康な人と全く変わりなく、仕事も遊びも、恋愛・結婚も
何でもできるから。
それを証明してあげてね。
byナチュラルスタイル。
私の恩師が書いた本: 南昌江先生
『わたし糖尿病なの 小児糖尿病の少女 医師を志す』
IDDMでありながら、医師として、ランナーとして
ホノルルマラソンや福岡シティマラソンで記録を出しておられます。