中波MWバンドの“B級ラジオ”を短波に改造して楽しんでおります。

先回DAISOの100円ラジオを短波改造したので、続いてSANYOの昭和の代表機種「中波専用ラジオ RP1280」を短波(約5~12MHz)用に改造してみます。

 

中波の6石スーパーで、中間周波増幅1段ですので感度はそこそこですが、短波用にしたらどう聞こえるのか興味があります。

オークションでよく出回っている機種なので、ご存じの方も多いと思います。

 

 

 

改造前の内部の写真です。

 

 

 

交換が必要な主なものは、バリコン・OSCコイル・バーアンテナのコイルです。

 

(1) バリコン : 中波専用品から、等容量のものに変更

 

このラジオには、中波用トラッキングレスバリコン(親子バリコン)が使われており、短波には利用できないので取り外し、これを等容量の2連バリコンに交換します。

ここでは、aitendo T443IFを使用しました。(180pF+180pF、現行名:FT443DF-4CA)

 

 

(2) OSCコイル : 短波の周波数用に、巻き直して製作

 

中波用のOSCコイルを取り外し、中身の線をほどいて、そのままの線で巻き直します。巻き数が大幅に減るので、比較的容易に巻き直し可能と思います。

巻きの方向および巻き数は下記の通りです。巻き方向が異なると発振しませんのでご注意ください。(ピン①と⑥が巻始め、ピン③と④が巻終わりです)

 

 <巻き数変更後>

 1次        12回+4回   8.50μH      5.8~12μH

 2次        5回      0.89μH        1.0μH

          (ケース無し時) (ケース・調整コア を付けた時)

   

 

 

 

線材、中心コア等によって多少異なります(線径が太めの時は-1回) が、面倒な場合はFCZ 5MHz (10mm角)コイルを使用しても良いと思います。

イメージは下の写真をご参照ください。

 

 

(3) バーアンテナのアンテナコイル : 短波の周波数用に、巻き直して製作

 

元のコイルは取り外し、新たに紙を巻いてポリウレタン銅線 0.4mmで巻き直します。イメージは上の写真をご参照ください。

フェライトコアはほぼDAISOラジオと同じサイズで、巻き数も同じです。

 

 <巻き数変更>

 1次        11回      9.43μH
 2次        5回        1.96μH

 

(4) パディングコンデンサ : 短波用に追加

 

回路図のOSCコイルとバリコンの配線を切断し、ここにコンデンサを追加します。

              0.002μF (201)

容量の計算方法は、詳しく書かれているサイトがあります。中心の 6~7MHz あたりが最良になる値にしました。

 

----- ここまでは、先回のDAISOラジオと同じです -----

 

   

 

(5) OSC回路のコンデンサ : 容量を小さい値に変更、抵抗を挿入

 

異常発振の防止のため、中波にくらべ容量を小さくします。上の回路図にあるコンデンサ2箇所です。ベース側には直列に抵抗も1箇所挿入します。

 

(6) アンテナ線 : 短波用に追加

 

元々のバーアンテナは小さいので、それに加え短波の電波を多く取集するため、約2mの外部アンテナ線を追加しました。

バリコンのANT側端子から、約50pFのコンデンサを介して接続します。

 

ここまで改造後の内部の様子です。

 

(7) ダイヤル目盛 : 短波用目盛を製作し張り替え

 

短波用の目盛を下図(例)のように作成し、プリンターで印刷、両目テープで本体内側から目盛に貼り付けます。

     

 

完成した改造後の写真です。

 

 

これで短波が聞こえるようになりました。トラッキング調整後、

ラジオNikkei、NHK Worldの他、近隣諸国の中国国際放送、朝鮮中央放送、中国局を聞くことができました。

 

 

通信型ラジオには遠く及びませんが、このようなラジオを持っておくとバンドサーベイに役立ちます。

夜長にフェージングを伴いながら手軽に受信する短波放送は良いものです。

 

<お願い>

ここに記したのは趣味的な一事例です。改造される場合はあくまでも参考とし、自己責任で行なって頂くようお願いいたします。