だいぶ昔の話ですが、2000年代初頭、DAISOで100円のAMラジオがありました。
このブログをご覧の方なら、ご存じの方も多いと思います。
100円でイヤホン専用ながら、ディスクリート部品で構成された立派なスーパーヘテロダインで、受信性能も良かったです。
内部の写真です。
この中波ラジオを短波ラジオに改造しましたので、その方法を綴ります。
交換が必要な主なものは、バリコン・OSCコイル・バーアンテナのコイルです。
(1) バリコン : 中波専用品から、等容量のものに変更
このラジオには、中波用トラッキングレスバリコン(親子バリコン)が使われており、短波には利用できないので取り外し、これを等容量の2連バリコンに交換します。
ここでは、aitendo T443IFを使用しました。(180pF+180pF、現行名:FT443DF-4CA)
(2) OSCコイル : 短波の周波数用に、巻き直して製作
中波用のOSCコイルを取り外し、中身の線をほどいて、そのままの線で巻き直します。巻き数が大幅に減るので、比較的容易に巻き直し可能と思います。aitendoのIFTきっとを買い、(線が必要ですが)最初から巻いてもできます。
巻きの方向および巻き数は下記の通りです。巻き方向が異なると発振しませんのでご注意ください。(ピン①と⑥が巻始め、ピン③と④が巻終わりです)
<巻き数変更後>
1次 12回+4回 8.50μH 5.8~12μH
2次 5回 0.89μH 1.0μH
(ケース無し時) (ケース・調整コア を付けた時)
線材、中心コア等によって多少異なります(線径が太めの時は-1回) が、面倒な場合はFCZ 5MHz (10mm角)コイルを使用しても良いと思います。
イメージは下の写真をご参照ください。
(3) バーアンテナのアンテナコイル : 短波の周波数用に、巻き直して製作
元のコイルは取り外し、新たに紙を巻いてポリウレタン銅線 0.4mmで巻き直します。イメージは上の写真をご参照ください。
<巻き数変更>
1次 11回 9.43μH
2次 5回 1.96μH
(4) パディングコンデンサ : 短波用に追加
回路図のOSCコイルとバリコンの配線を切断し、ここにコンデンサを追加します。
0.002μF (201)
容量の計算方法は、詳しく書かれているサイトがあります。中心の 6~7MHz あたりが最良になる値にしました。
(5) OSC回路のコンデンサ : 容量を小さい値に変更
異常発振の防止のため、中波にくらべ容量を小さくします。上の回路図の2箇所です。
(6) アンテナ線 : 短波用に追加
元々のバーアンテナに加え、短波の電波を多く取集するため、約2mの外部アンテナ線を追加しました。
バリコンのANT側端子から、約50pFのコンデンサを介して接続します。<注参照>
ここまで改造後の内部の様子です。
(7) ダイヤル目盛 : 短波用目盛を製作し張り替え
短波用の目盛を下図(例)のように作成し、プリンターで印刷、両目テープで本体に貼り付けます。
完成した写真です。
これで短波が聞こえるようになりました。トラッキング調整後、
ラジオNikkei、NHK Worldの他、近隣諸国の中国国際放送、朝鮮中央放送、中国局を聞くことができました。
通信型ラジオには遠く及びませんが、このようなラジオを持っておくとバンドサーベイに役立ちます。
地平線の向こうから遠方の電波が聞こえるのに耳を傾けるのは良いものです。
<注>
これまで数台改造しましたが、外部アンテナ線の必要有無は、個体によって異なります。フェライトコアの材質のバラツキなのか、調整の加減の違いなのかわかりませんが、アンテナ無しで聞こえる個体もありました。
<お願い>
ここに記したのは趣味的な一事例です。改造される場合はあくまでも参考とし、自己責任で行なって頂くようお願いいたします。









