前回の続き


この日の移植外科の先生は面白い先生で

文武両道そうな何事も明るく対応してくれそうな感じの先生だったんだけど、



一通りピーちゃんの検査結果を話した後、


移植日を軽快に


い、つ、に、し、よ、う、か、な〜って、


子供の時によく使う


ど、れ、に、し、よ、う、か、な〜

て、ん、の、か、み、さ、ま、の、

い、う、と、お、り〜〜


みたいなノリでパソコンを見ながら、おっしゃる。




ここで、私が


「親としては早くやって欲しい


って小さくつぶやくんだけど、




ちょうど、コビトのささやきと

先生と移植コーディネーターさん2人の会話が完全にかぶった。(イタイ





コーディネーターさんと会話終了した先生が



「ん?早くやって欲しいの?」



って聞き返してくれた。



おぉ同時に聞き取れる聖徳太子みたい。


(先生達のお仕事は超人的で大変やね。。)




先生

「じゃあ、早くしよっか」


「いつ空いてる?」これは移植コーディネーターさんに向かって。



移植コーディネーターさん

「ええと

8月 候補A 候補B が空いてます。」



先生「どっちがいい?」



私「えっ候補Bが良いです。」即答。手術前日は日曜が良かった。



病棟に上がって分かったけど、

8月って学生のレシピエントが多いから、毎週手術して先生達が多分1番忙しい時期だったみたい。

追記)8月だけ、というよりは7月も含めた夏休み期間中は学生さんが多いのかなと思いました。看護士さんからもこの時期は結構多いって聞きました。




緊急性がない、学生でもない、

親の希望ではあるのに聞いてくれて、

本当に感謝です。



注)この日先生に移植のリミットはいつまでかは、聞きそびれてしまいました。


でも、12年先で良いものが1ヶ月後になったのではなく、

23ヶ月先で良いのが1ヶ月後になったってレベルです。

移植コーディネーターさんから、あらかじめ910月の予定を聞かれていたので。





必ずいつかは移植が必要だった。


肝臓に良い物を積極的に食べて、肝臓を休ませる為に食事は寝る2時間前に済ますとか、ウォーキングを心がけたりって移植の話が出てから出来る範囲でやってきたけど、


生活に疲れて疲労度が気になっていた。

私が元気なうちにあげたかった。



8月なら夫も休みがとれやすい。

お兄ちゃんも幼稚園休みで、送迎がない。(幼稚園はチャリでしか無理な位置にある)とかの都合でも考えた。


胆管炎の心配をしたくない、ってのもあった(まだ経験してないのに)

(正確には胆管炎の可能性はかなり低くなるが、移植しても胆管炎が100%起こらないとはいえない、と別の機会に別の先生に言われた)



この時は、移植を良い方向にしか考えてなくて


手術の合併症は肝移植ハンドブックでなんとなく分かってたけど


免疫抑制剤の長期使用で腎臓への影響を受ける人がいるとか(しかもピーちゃんはカリウム値が高めだからこの部類に今後入りそうな予感


免疫を抑えるから普通の人よりガン細胞が抑えられない場合があるとか(ネット情報だから、正しいか分かりません)


手術の合併症以外に色々心配な事があるのは分かってなかった。


勝手な親の考えと都合で早まった。


娘を第一に考えて、ではなく。



助かる方法はこれしか無いから、結果変わらないけど親ならもう少し調べても良かった。



反省点はあるけど


ただ、いつかやるなら、時期は8月で


本当に良かったと先生達に感謝しています。



移植して元気になれたピーちゃん。



でもこの先、何十年先の事は正直わからない

肝臓や腎臓が悪くなる可能性はゼロじゃない




今は良くても、この先は分からない。。





でも、




K先生から言われた



普通に生活して

おばあちゃんになってから、死ぬんだよ。



の言葉を信じて



娘や移植した子達の未来も他の子供達と同じように、ずっと明るいものである事を



いつも祈っています。