13時頃
そろそろか…どうだったのか…
先生から、胆道閉鎖症の可能性が極めて高いって言われてたから
やっぱり違いました〜的な報告は
私はあまり期待してなかった。
でも夫は私みたいに直接、先生の話を聞く回数も少なかったし、
まだ新生児肝炎なんじゃないかって希望は捨ててなかった。執刀医からの話はしてなかった。
で、待てど暮らせど来ない…。
(出発は11時過ぎ)
親、どっらちかいないといけないから、
お兄ちゃんのお迎え時間を考えると、
今、夫に何か胃に入れてきて欲しい。
私
「きっとしばらく、来ないよ。遅れてるのかも。行ってきちゃいなよ。」
夫
「いや、待つ。」
このやりとりを1時間繰り返した
14時過ぎ…
夫
「やっぱ行ってこようかな」
私
「うん。そーしなそーしな」
夫
「そろそろ、1回来るんじゃない?」
私
「いや、もう行ってきな!!!」
渋々、エレベーターで下に降りてく夫。
その5分後位に、小児科の沢田先生が来た。
あとで夫に文句を言われたけど
繊細な夫があの写真を見る前に、お昼を食べに行けて正解だったと思う。
沢田先生(しつこいが実名ではない)
「え〜っとね、やっぱり胆道閉鎖症でした。流れが確認できなくて。それで、スタートが遅れたんで報告がこの時間になり、申し訳ない。
胆のうがやっぱり、あった形跡はあるけど、魚の背びれみたいになってたんだよね〜
普通の胆のうの形は、何ていえば良いかな〜…」
私
「タヌキのしっぽみたいな?」
沢田先生
「そうそう!そんな感じ!」
こんな状況なのに、クイズに正解したみたいで、嬉しい。
沢田先生
「それで、ピーちゃんの肝臓の写真も撮ってきたんですが…見ますか?(気遣わしげに)」
見たら、
ピーちゃんが肝臓は、もう
まっくろだった。
真っ黒っていうかこげ茶かな。
医学的には暗緑色って言ってた。
私にはこげ茶に見えた。お父さんの通勤用の革靴の色のような。
沢田先生
「普通、色はピンクなんですよ。
ピーちゃんの肝臓は、表面もゴツゴツしていて、肝硬変が進んでいる状況です。」
写真を見て
こんな色になるまで、放置してしまったんだ…と絶句してる私に、沢田先生が励ます。
沢田先生
「でもね、大人の肝硬変と違って子供の肝硬変は再生能力があるから、まだ(移植が必要か)分からないですよ。」
「子供の肝臓は、
リバーシブルだから」
リ、リバーシブル?
リバーシブルと肝臓が私には結びつかず、
すぐ思い浮かんだのがジーパンだけど、
それは
リーバイス。(マジで)
そして忙しそうに先生は行ってしまう。。
病棟エレベーター前の待合所に戻って、
夫の帰りを待った。