ルーツという1970年代にアメリカで制作されたテレビドラマがある。
それが今年リメイクされて既にアメリカでは放映されたようなのだが、日本でも夏にヒストリーチャンネルで放映されるそうだ。

 

1970年代に制作されたオリジナルのルーツは、アメリカでも日本でもなのだが、一大ブームをまき起こし、社会現象ともなった伝説的ドラマである。
アメリカ史での最も暗い部分である黒人奴隷の歴史を、黒人側から真正面に描いた大作である。
DVDも手に入るので、リメイクを観る前に予備知識として観直すのも良いと思う。

 

今リメイクされるというのは、今なおアメリカでは黒人問題というのはある話で、逆に今だからこそというのもあるのだと思われる。
おそらく、かつてよりも時代考証もしっかりとされ、さらに映像的、演出的にもよりリアリティのある物になるであろうと予想される。より原作に忠実という話もあるようだ。
予告編は観たのだが、オリジナルでは直接描かれなかった南北戦争のシーンもあるようだ。おそらくまた違うルーツを観る事が出来ると思う。非常に楽しみだ。

 

しかし、ふと思うのは、日本ではこの手のドラマ、映画は作れないのだよね。
日本にも、部落差別や、身体障害者への差別というのはかつても今でもあるのだが、そのことを描くドラマ映画は作れない。今まで全くなかったわけではないが、正直まともに描けた作品は存在しない。

 

なぜか?というのを書こうと思っていたのだが、この事は非常に根深いというのか、ややこしいというのか、解りやすく書く事自体が難しい。
日本では、タブーとなってしまっていて、そのことを書く事自体が難しいのだ。
ちょっとづつでも書ければ良いとはおもうのだが、どこから書いた物か、非常に難しい。またそのうちにでも。

 

ともあれ、ルーツは観て欲しいと思います。