臭い食べ物の代表と言えば、まず「くさや」か。
僕は過去にくさやを食べた事は2、3度ぐらいしかないが、そのいずれも僕は全く臭いとは思わなかった。うまみの強い美味しい干物だなあ、としか思わなかった。
そのくさやは焼いてほぐしてあるようなもので、それなりにマイルドなものだった事は間違いないが、それでも一緒に食べた人には臭くて食べられないと言う人もいてそれなりに臭いものであったはずだ。
僕が単に鈍い、ということかもしれないし、
たまたま魚系の臭いに慣れていて、意図せず、くさやの臭いに耐性があったのかもしれないが、
そういうのも含めて、これはまあ個人差なのだと思うのだよね。
おそらく、臭いものに対する感受性に個人差があるのだと思うのだ。
例えば、世界一臭い食べ物として有名な、シュールストレミングスというニシンを発酵させた缶詰がある。僕は食べた事などないが、ネットでは面白半分に食べる企画をしている人もいるのだ。面白半分ではやらない方が良いとは思うのだが、そういう勇者もいるのだな。
そしてそれなりの大人数で挑戦するのだが、その多くは臭いとか、う○こだ、とかね、そんな感想なのだけども、10人中2人ぐらいは、全然美味しい、臭くないよ。という人がいるのだよ。必ず。
もちろん、その二人は鈍いだけかもしれないが、おそらくそうではないのだよね。
においに鈍いのではなくて、臭いと思わないだけなのだ。
そして、世間一般的には臭い食べ物という認識だということに、僕は正直びっくりしたのだが、ピータンもそうだ。
僕個人の認識では、ピータンはその見た目こそグロテスクかもしれないが、味にも臭いにも癖もなく食べやすいものだという認識なのだが、世間一般ではそうではないらしい。
独特の癖があって苦手だ、という人も多いらしいのだ。そんな癖なんてあるかなあ?というのが本当に僕の感想なのだが。
僕には、全く臭いとか癖があるとすら思わないが、そう感じる人もいるのだ。
こう書いてゆくと、単に僕が鈍いだけかも、と思えても来る話になってくるが、これも感受性の個人差なのだよね。
羊肉なんかもそうで、臭くて苦手だという人は多いが、別段臭いとは思わない人も多い。
好みとか慣れとかとかも多分にあるとは思うのだが、これも感受性の違いだと思うのだよね。
臭いと思う人もいれば、臭いと思わない人もいると。
これは、臭い、ということをどの程度評価するかというような感受性の違いなのではないかと思うわけだ。
ま、低くしか評価できないのは、それが鈍いということだ。ともいえるな、と今思ったけど、、、
ちなみに、くさやもピータンも臭いはアンモニア臭だそうだ。
僕は、アンモニア臭に対しての感受性が低い。という事なんだわな、きっと。
それで、例えば、僕は小さなころからアンモニア臭のする食べ物に慣れ親しんでいるかといえばそうではないんだよね。そんな食べ物は思い当たらない。これに関しては慣れによって耐性があるという事ではなさそうなんだ。
くさやもピータンも結構な大人になってから初めて食べたものだし、はじめから臭いとは全く思わなかったんだよ。
でも、例えば羊肉とか、パクチーとかも、最初は臭いと思ってたんだよね。食べられないと言うほどではなかったけど。でも、だんだん食べ慣れたのか、そのうち臭いとは思わなくなったし美味しいとすら思うようになったんだ。これは慣れよって耐性が出来たと思えるのだが、くさややピータンに関してはどうも違うメカニズムが働いているようなんだな。
どんなメカニズムなのかは正直解らないが、どうも先天的なものと、後天的なものがありそうだなという、何となくの見解。
