へしことは、鯖のぬか漬けのことで、若狭とかあのへんの郷土料理。
先日書いた、日本の伝統的な物を食べようというのがマイムーブメントなので、お取り寄せした。
塩っぱくて、脂があって、うま味の凝縮された味。酒のつまみのもいいが、なによりもご飯に合うね。
この塩っぱさがいいねえ。ひとかけでいくらでもご飯が入る感じだね
最近の塩鮭とか、変に塩っぱくない減塩の物が多いけども、本来魚の保存食ってのは、これくらい塩っぱい物なんだよねえ。これこそ昔ながらの味だねえ。
生でスライスしても食べられるし、軽くあぶっても美味しい。生だといまいち皮の歯ごたえが良くないので、僕はあぶった方がおすすめだ。
一本で２０００円とか高いのだと３０００円とかする。結構な高級品だね。
それでね、ちょっと思ったんだが、
例えば生ハムなんかは、豚のもも肉を塩漬けして熟成させたものだけども、欧米だと肉なんだろうけど、日本だと魚なわけだ。塩鮭なんて、生ハムなんかと作り方自体大差ないし。へしこなんてぬかに漬けている分なお高等な保存食とも言えるくらいでね、これは世界に誇れる文化だし、残さなきゃ行けない食なんだよ。事実こんなうまい物は無いわけさ。
それでね、例えばだけども、美味しいワインと生ハムを出すお店があるから行こうよ、なんて女の子に言うと、ほいほいついてくるかもしれないんだけど、ま、僕が言ってもついてこないかもしれないけども、まあデートに誘う言葉としてはあるかもしれない訳だが、へしこが美味しいお店があるから行こうよ、なんていっても誰もついてこないんじゃないかとね、そう思った訳さ。女子は鯖のぬか漬けになんて興味は示さないんじゃないかとね。
これはおかしくないかと。ついてこいよと。そういうことが解った女子はいないのかと。
日本の伝統的なものが、なにかお洒落じゃないような感覚をね、変えていかないと行けないと強く思ったんだ。
どじょう鍋を食べにいこうよ、なんていっても誰もついてこないじゃん。デートと言ったらイタ飯かフレンチか、なんてよく考えたら相当貧乏臭いわけでね、そういう誤ったおかしな価値観を変えていこうというのが今年のテーマだ。