写真詩:煙の咲く夜にもう一度逢おうか。-チョウ



ほんとうに分かりたい想いに言葉がつかない。

なにも結びつかない。なにも描けない。

それを抱えながら言葉を結んでいくことに疑問を感じるんだ。


意味なく重なった文字に、絵に光を見つけることだってできたのに今は、

・・・今は、柔らかい絶望に包まれている。



僕はそんな中で声に出そうとしている。


そうすることにした。いつだってそうすることにした。


不思議なことに繋がりたいものに繋がれないから
不思議なことに傍におきたい気持ちに距離を置かなければいけないから


そんな縁でも関係でも世界でも気持ちでも悔しくて悲しくてでもどうしようもできないから、ただ



・・・ただ、声に出すことで言葉に色がつくなら、それでいい。


それでいいんだ。




声を出す。静かに。
声を出す。確かに。
声を出しているわたしがいる。

それでいい。