『写真』今日は、過ぎた日々を思い返す日。フィルムを眺めて写真にする作業。あの一瞬は、レンズを通して、カメラボディのフィルムに焼き付いた。現像液の中でそれは時間を記憶に換える。目に見える記憶は、目に見えない記憶を想い出の色に。音に。プリントの一枚に堕ちたとき、あの一瞬はまるで形も色も音も、嗅いだはずの匂いも消し去ってアルバムで静寂を保存する。なにもかもが留まらぬ片隅で。