私が、3.11以降の世界で見た最初の映画は『ブンミおじさんの森』だった。
時折ある余震の中、静かな静かな映画を、人がほとんどいない渋谷で見ていた。
「森や丘を前にすると
動物や 他のものだった
私の前世が現れる」
映画の冒頭のことばが印象的だ。
自然の霊性を感じて生きる。
それが2011年とシンクロしていたように、今さら思う。
最後に、全てを浄化してくれるような優しいポップスが流れて、救われた気持ちになったことを覚えてる。
もう1回見たいと思いつつ見ないのは、あのとき見た特別な経験を上書きしたくないからかもしれない。
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"Acrophobia" / Penguin Villa
監督の意向でエンド・ロールに日本語字幕をつけなかったそうですが、こちらのサイトで歌詞が見れます。
『ブンミおじさんの森』(2010)
英題:UNCLE BOONMEE WHO CAN RECALL HIS PAST LIVES
製作国:イギリス/タイ/ドイツ/フランス/スペイン
監督・製作・脚本:アピチャッポン・ウィーラセタクン
日本公開:2011年3月5日
上映時間:114分
