打ち込み音源使用の難しさ | 耳コピ侍のブログ

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MIDI制作事務所Digital Music Officeがお送りするMIDI制作のための
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ということで!本日「クレモナ」のコンサート本番だったわけですが、

毎回どこのホールやライブハウスで私が悩んでいることをお話ししたいと思います!

(ちなみにかなりマニアックな事なのですが。。)

誰もが「そうかも??」はてなマークはてなマークって思うことかもしれないので、打ち込みでライブをしている

演奏者さんの参考になればと思います!!!

 

まず、一番難しい事の一つとして、、

 

打ち込み音源と生音を混ぜたときの違和感を感じたことはありますか?

音が馴染まない。バランスが悪い、打ち込み部分だけが機械的で違和感がある。

などなど、通常の打ち込みのやり方ではどうしても無理が出てしまう。

こういった悩みを持っている人は結構いるのではないでしょうか?はてなマーク

 

私も最初は(今もそうですが)この違和感を出る限りなくす為にPAと色々と詰めながら

試行錯誤してきました!!

これって今回のようなクラシック向けのホールでもそうですし、ライブハウスでも種類は違えど

同じです。どうしてもバックに打ち込みのオケがあると分離してしまう。

 

そこで一つの解決方法として!

 

オケを作るときに

「ノンリバーブで作る」

という手法を取っています。

 

これはPAとの連携があってできるテクニックですが、打ち込みをする際にも

かなりのテクニックが必要になります。それでは打ち込み時に何をするのか??ですが

1、演奏をするホール、ライブハウスの音響を知る

  (どれくらい響くのか?できるだけ詳細に自分の耳で把握しておくこと)

2、ドラム、ベース、コード楽器の打ち込みがある場合リバーブ、コーラス、ディレイ系は全てオフにする。

  (現場のホールの鳴りを聞いてから足す手法をとる)

3、ストリングスや管楽器など生楽器の打ち込みを入れる場合は気持ちアタックを強めにしておく。

  (特にホールなどでの使用の際には音が埋もれたり残響で音が隠れるので)

4、LRなどパンニングを振る時はホールのサイズに気をつけて気持ち内側に設定しておく。

  (オケのLRが離れていると演奏者とのバランスがとりづらくなるため)

 

まずはこの4つを心が得てみてください。

4つに共通することは「ホール、演奏者、オケ」この3つの条件をしっかりと理解した上で

頭の中でシミュレーションした上で逆算してオケを作るということ!!!音譜音譜

 

特に生楽器の打ち込みをする場合はしっかりと抑揚やモジュレーション、ピッチベンド 、音の積み方

などを意識して打ち込まないとオケだけが機械的になったりバランスが悪くなったり、

低音がブンブンなったりするので注意しながら打ち込むと良いと思います!!音譜

 

という感じでこういう本番の後でしか書けないようなお話しですが、

打ち込みを使ったライブやコンサートのクオリティーを良くしたい!という

人は是非参考にしてみてください^^

そして、現場のPAとのコミュニケーションはめっちゃ大事!!

 

使用する状況や用途によって打ち込みを変えられるようになると

お仕事の幅が広がるので頑張ってみよー!!!チョキ

 

 

あいな真顔