今は目の前に仕事がある。

それだけ。

こんな俺でも必要としてくれる人がいるから。

仕事でまた新たな出会いがあった。

作業して4日目。

「あなたはもう私の担当だからね」

とまで言ってくれた。

人間性じゃない。

技術で俺をちゃんと認めてくれた。

あんな歌うために生まれてきたような人から

そんな事を言われた。

素直に嬉しい。

その人が8月にコンサートをする。

その日までは頑張ろうか迷う。

正直そこまでは頑張れないかもしれない。

そんな事が続いてどうにか生きるための理由を作っている。

全てが終わったときはどんな気持ちだろう。

こんな死と背中合わせな日々を送っている。

父親でなんかいちゃいけない。

今の仕事以外は生きる価値のない人間だから。

保険金、遅れて申し訳ないな。
そんな日必要ない。

二度と会うことができねんだから。

ゴールデンウイークも必要ない。

毎日仕事だ。

まあ、気を紛らわすにはいいのかもしれない。

やっぱり人生なんて残酷だ。
4月の頭で全てを終わらそうと思っていたはずだった。

音楽が救ってくれた。

何故か自分から奪われた仕事が全て戻ってきた。

全ての内容が「あなたと仕事がしたい」と。

こんな人間でも、こんなクズでも必要としてくれる人がいた。

僕の作る音が必要なんだと。

そして6月に僕の夢が叶うかもしれない。

人生で一番憧れた人と自分の仕事で一緒になるかもしれない。

今は目の前にある仕事のおかげで毎日を生きている。

全て完成するまでに夏前には終えられると思う。

それが終わればもう悔いはない。

潔く全てを消してしまおうと思う。

現実から逃げてるんじゃない。

ゴールはここでも良いんじゃないかと見えてきただけ。

そこまで頑張ってみようと思う。

全てを失った今、最後に俺が頑張れる事なんだと思う。

もう未来はいらない。今からそのゴールに向けてしかもう見えない。