いよいよ授業開始。

 

授業開始前には教室前の歓談スペースでコーヒーとパンを片手にネットワーキングタイム。

(Networking and Refreshment)

オーストラリアと南アフリカのクラスメイトと歓談するも、まじで英語が聞き取れん…速すぎる。相当に焦る。

 

午前中はDoctor of Business Administration in Higher Education Management(経営学博士(高等教育マネジメント))の概要説明。(Introducing the DBA HEM Programme)

 

同じテーブルでの自己紹介。最初のテーブルは配慮いただけたのか、ノンティティブでシンガポール、ドイツ、フランス、UAE、そして日本。それでも少ししか英語が聞き取れん。この時点で完全に詰んだ感が半端なく、逃げたくなる。

 

 

 

 

 

 

午後からはいよいよ授業開始。今回の現地学修のテーマは「国際化と高等教育」

 

○高等教育の国際化 1 

・グローバル化の文脈における高等教育の歴史的進化

・講師:  Ian Jamieson

・概要:

(1)古代から現代までの大学の類型

 1)プラトン・ソクラテス

 2)ボローニャ・パリ大学

 3)非西洋大学モデル

   ・アレクサンドリア、隋、カイロ、ナーランド

 4)啓蒙主義、ナショナリズム、フンボルト大学

 5)米国大学

 6)新自由主義・市場主義、公的予算減少、公共マネジメントの考え方

 7)植民地主義と大学

 8)国際基準への同調圧力:国際機関、英語の共通言語化、世界大学ランキング、代替大学モデルの欠如

 9)変化への圧力:高等教育の大衆化、雇用可能能力、費用、学問領域と大学組織、デジタル化、モビリティ

(2)議論:圧力に対応する新たな大学の形と解決策

 ・国際認証評価への対応

 ・ブランディングと高評価

 ・学問の自由の維持

 ・技術の進歩への対応

 ・学生の行動パターンの分析

 ・限られた予算と研究・教育の両立の観点:PBL(問題解決型学修)、反転学修

 ・国際化を伴わない国際的評価の向上:インド

 ・学位のインフレ ー 消費者としての学生

   ・質保証と予算 ー 利益と調和

(3)学び・気付き

各国・各大学によって国際化が意味すること、直面する課題が大きく異なること。

 

○高等教育の国際化2

・高等教育における質保障の地球規模での現出

・講師:Andy Pitchford

・事前課題:Mari Elken & Bjorn Stensaker (2018) Conceptualising ‘quality work’ in higher education, Quality in Higher Education, 24:3, 189-202, DOI: 10.1080/13538322.2018.1554782

・概要:

(1)高等教育の役割とは

1)知の集積・生産・検証

2)人材育成のための知の共有

3)知の解釈と伝達

(2)議論:高等教育機関と機能の評価・質保証とは

1)評価の根拠とは

 各グループで4種類のチョコレートを試食しどれが一番美味しいか説明

  ・味、匂い、食感(ナッツ等)・・・

2)質(quality)と満足(satisfaction)

3)高等教育の目的とその成果保障の根拠を全ての利害関係者に明確にするという要望について

・世界を変化させることと

・平等なアクセスかそれとも高い価値を一部裕福・優秀な層に提供するのか

・成人や社会人も含めたあらゆる人々への高等教育の提供

・部分ではなく総体的な理解

・職業との接続

・貧困等の負の連環の切断

・トヨタ方式のようなスタンダードへの適合をどの程度徹底するのか

・国際化とは経済的・社会的画一化では

(3)学び・気付き

大学の大衆化・オープン化が利害関係者からの「コストパフォーマンス」と「成果の保証」に対する圧力を強めているのではないか。

 

バース大学セミナー

・(2回目の)偉大なる遷移 

・演者 Andrew Haldane, Director Royal Society of Arts - Public lecture in 10 East 0.17.Page

 

 

(1)内容

・人生100年時代の高等教育と職業の在り方

・20世紀の3分の1モデル(学習、勤労、定年後)の遷移

・同一期における多様なキャリアの形成

・新たな労働契約の形と社会的活動の持つ意味の重要化

・新たな教育の形:職業と学習の相互作用

・デジタル化における個別のニーズに合わせた新たな学習の形

・高等教育はこの変化に対してどのような役割を持つか

 →遷移への対応

・大学の「対話の場」としての重要性

・持続可能性と「再生産」のための仕組・技術

・新たな意見形成の場としてのSNS

 

(2)学び

地球規模での変革はローカルにおいて独自の意味を持つ。

 

終了後はちょっとした懇親会があり、南アフリカのクラスメイトと話をし、バスで帰るもやはり英語が聞き取れない。申し訳ない気持ちでホテルに戻り、事前課題の予習を時差ぼけの中行う。