流産手術をしてから、ある男の子のことをよく思い出します。
私が就職してた工場に、3年後輩で入社してきたK。うちの会社に入社してきた男の子は、
基本的にみんな、生産現場の方に回されます。Kももちろん、現場の方に回されました。
当時私は、生産現場に密着した課に所属してました。
現場のパートの方々はもちろん、現場担当の男性社員とも相当仲がよかったと思います。
Kとももちろん、仲は良かったです。なんとなくウマが合うというか、Kの方からわからないこと
などを積極的に聞いてきたりして、弟のように可愛がってました。
だからと言って、特別扱いはしてないし、恋心も抱いていませんよ、決して。
でもやっぱりいろいろある社会人。社会人1年生のKも、仕事のこと、人間関係のことで
いろいろ悩むようになり、私も相談を受けるようになりました。
このころのKは、まだ仕事に対しても前向きで、励ましたら「頑張ります(`・ω・´)ゞ」と言って
頑張ってました。
その翌年。
私は本社工場へ異動しました。現場に密着した課から、社外会議や商品開発がメインとなる課へ。
もともといた工場にはなかなか行く機会もなくなり、忙しさからなかなかKと連絡をとることも
なくなりました。それでも、年賀状と暑中見舞い、誕生日にはお互い近況報告をしてました。
愚痴を言える人がいないのか、Kはだんだん欝っぽくなって来たと、工場にいる同僚や後輩から
聞いて、私も何度かメールで話を聞いたり励ましたりしてました。でも相当しんどいらしく、
以前のように「頑張ります(`・ω・´)ゞ」との言葉は聞けませんでした。
そして翌年、Kは工場を辞めて、別の会社に就職しました。
その報告も本人から受け、何度か手紙のやり取りは続いてました。
新しい会社も大変そうだったけど、前向きに頑張ってる姿が伺えてホッと安心してました。
そして私が妊娠して会社を辞めることになった6月の誕生日。
毎年来ていたKからの手紙もメールもなくて。
でもその時は「あぁ、忙しいのかな?頑張ってるな~」くらいにしか思いませんでした。
翌月の末、後輩の女の子とお酢意食事に行った時に「K、元気してるかね~??」なんて、
話題にしてました。
8月のKの誕生日に、いつものようにバースデーカードを送りました。
誕生日の4日後。ポストにはKのお母さんからの手紙が入ってました。
ドキドキしながら読み進めていくと・・・
「Kは4月○日に亡くなりました」
びっくりしたと言うか、悲しいと言うか、なんと表現したらいいのか・・・。
25才という若さでした。亡くなった理由を知る術はないので、今も何故亡くなったのかは分かりません。
ただ、Kがこの世にはいない・・・その事実は、今も私の心の奥底にはあります。
特別な存在とか、恋心があったとかじゃなくて、私の身近な人で初めての別れだったから、奥底に
あるんじゃないかと思います。
父方の祖母も2年前に亡くなりましたが、ほとんど面識がなかったのでなんというか・・・いまいち・・・
最近になって、Kのことを思い出すことがあるのが何でなのか、理由は分かりません。
流産したあーちゃんが関係してるのかな?
もしかしたら、お空であーちゃんが「Kお兄ちゃんに遊んでもらってるよ、大丈夫だよ」って
教えてくれてるのかな?
なんだか、取り留めのない思い出話に付き合っていただき、ありがとうございました。
キレイパン