飛べない南麻布の魔女 -779ページ目

犬になりたい<その2>完結編

2話 続き物でございます。


よろしければ、こちら  をどぞどぞ。



ズボラな魔女のなぐり描き

















真夏の午後、

アスファルトの照り返し、灼熱の東京コンクリートジャングルを



ひた走る、都バスの運転手に迫る



3歳くらい女の子!


運転手に迫る危機!




ズボラな魔女のなぐり描き





















わんわんワンマン運転手!



背中を見守るあたし達の背中にも、

ドキドキの汗、たら~り。




ワンワン運転手!




さぁ、どうする!?


さぁ!どおする~♪


♪キミならどうする~♪



任せるんだ!俺達に♪


電子戦隊~♪




おそらくね、バス中の乗客の頭の中を

エンドレスで懐かしい特撮アニメの

テーマソングが流れてたハズよ!



そんなあたし達乗客に見守られ、




その時





奇跡は起こったわ!!!!!








ワンワンわんわんうんてんしゅ。



女の子に向かってアナウンス。




ズボラな魔女のなぐり描き





















『危ないよ。

お席に座って待つだワンッ


やったぜ!


ワンワンうんてんしゅ!




こうでなくっちゃ!運転手!



犬になりきる運転手




運転手の意気込みにほだされて、

気づけば、バス中



ズボラな魔女のなぐり描き












ワンワンワンワン犬だらけ



明治通りを走るバスの中。


乗客全員、ワンコダヨッ!



怒鳴るママだって、ワンコだよ。


『危ないからね、座るワンッ』




怒鳴るより、効果大!



女の子、周りを見渡し、席に着く。




夏の午後、うとうとしていた魔女だけど、

あまりに感動して眼が醒めたわよっ


寝てなんかいられるかってんだい

お立会いっ







と・・・




と。。。。。




とっぉ~っっ叫び








ドクロなんてこと。







ズボラな魔女のなぐり描き



















なぁに、これ?


車内に響く、ママの怒鳴り声。



同情の入った、優しい視線を送るおばあちゃま。


そして、中には冷ややかな視線。





そうなのよ。






全ては、うつらうつらしていた魔女が見た







紫色妄想だった・・・・。





アタシ、



アタシ、




40年近く生きていて



この時ほど、



本気で



ズボラな魔女のなぐり描き


















おらぁ~犬になりてぇだぁ~!







思った瞬間はなかったわ。







ごめんね。女の子。



今度会ったら、アタシだけでも、




犬になったげるわよぉ~っっ!!!









こんなオチでごめんなさい。

だけど、本当に切なかったの。


アタシにほんの少しの勇気があれば、


犬になってあげられたのに・・・。


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