犬になりたい<その2>完結編
2話 続き物でございます。
よろしければ、こちら をどぞどぞ。
真夏の午後、
アスファルトの照り返し、灼熱の東京コンクリートジャングルを
ひた走る、都バスの運転手に迫る
3歳くらい女の子!
運転手に迫る危機!
わんわんワンマン運転手!
背中を見守るあたし達の背中にも、
ドキドキの汗、たら~り。
ワンワン運転手!
さぁ、どうする!?
さぁ!どおする~♪
♪キミならどうする~♪
任せるんだ!俺達に♪
電子戦隊~♪
おそらくね、バス中の乗客の頭の中を
エンドレスで懐かしい特撮アニメの
テーマソングが流れてたハズよ!
そんなあたし達乗客に見守られ、
その時
奇跡は起こったわ!!!!!
ワンワンわんわんうんてんしゅ。
女の子に向かってアナウンス。
『危ないよ。
お席に座って待つだワンッ』
やったぜ!
ワンワンうんてんしゅ!
こうでなくっちゃ!運転手!
犬になりきる運転手。
運転手の意気込みにほだされて、
気づけば、バス中
ワンワンワンワン犬だらけ。
明治通りを走るバスの中。
乗客全員、ワンコダヨッ!
怒鳴るママだって、ワンコだよ。
『危ないからね、座るワンッ』
怒鳴るより、効果大!
女の子、周りを見渡し、席に着く。
夏の午後、うとうとしていた魔女だけど、
あまりに感動して眼が醒めたわよっ!
寝てなんかいられるかってんだい
お立会いっ
と・・・
と。。。。。
とっぉ~っっ![]()
なんてこと。
なぁに、これ?
車内に響く、ママの怒鳴り声。
同情の入った、優しい視線を送るおばあちゃま。
そして、中には冷ややかな視線。
そうなのよ。
全ては、うつらうつらしていた魔女が見た
紫色の妄想だった・・・・。
アタシ、
アタシ、
40年近く生きていて
この時ほど、
本気で
おらぁ~犬になりてぇだぁ~!
と
思った瞬間はなかったわ。
ごめんね。女の子。
今度会ったら、アタシだけでも、
犬になったげるわよぉ~っっ!!!
こんなオチでごめんなさい。
だけど、本当に切なかったの。
アタシにほんの少しの勇気があれば、
犬になってあげられたのに・・・。
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