どえりゃぁ~高級みかん♪
実家の母から届いたダンボール。
ガムテープをはがすのを待ちきれず、その隙間から
むにゅむにゅっとすり抜けるように飛び出してくるのは、
怨念 丹精込めて育ててられた野菜やお米と一緒に
むんぎゅと隙間なくぎゅうぎゅう詰めにされた母の愛![]()
ソレは愛?![]()
これも愛?![]()
たぶん愛?![]()
きっと 愛![]()
きゃ~っっ助けてぇっ~っっ
じゃなくって・・・・
ありがたい限りです。
ですが、
母上様、
宅急便で
現生を送るのはいかがなもの?
茶封筒の中には、金壱封。![]()
びっくりしたわ!
お正月の帰省で実家に帰った時に、父の大切な方からいただいたという
高級みかんにがっついていたぴぇとにぉ。
『お姉ちゃんと違って、あんあたは貧乏なおうちに嫁いだんだから』
『ぴぇ、お金なくってもうらしいなぁ・・・(かわいそうに)』が口癖の母。
いやはや、貧乏って・・・言うほど、貧乏でもなく、ルー君ち、
普通の生活・・・どころか、むしろ裕福だと思うわ。お母様。
そして、アタシ達も、お金がないなりに、かなり毎日楽しんでるわ。
だ・け・ど、
しょっちゅうおうちに、人を招いては呑んだくれているなんてことを
知るよしもない母は、
一昨年のルー君の鬱から始まった、今年のお給料なし生活の中で
アタシがかな~りかな~りつつましい生活をしていると
・・・・勘違いしている。
すまねぇ、母ちゃん。すまねぇ、父ちゃん。
長野県の納税額の長者番付のトップ10内に、毎年その名を
連ねるおうちに嫁いで
とっても大きな豪邸を建てて、優雅に暮らしている姉夫婦と
比べて、アタシ達が不憫に思えて仕方ないらしい母。
だけど、なんせ信州の田舎、お金持ちゆえに、
近所のやっかみかひがみか、おかしな苦情も多かったり、
そこまで事業を大きくなさった義理のご両親との付き合いも
相当に大変そうな姉。
むしろ、お金も出さない代わりに、口も出さずに見守っていてくれる
ルー君のご両親の存在は、
This is the ダメ妻なアタシにはありがたく、
お金も、好きなことをするのに、いつもちょっと足りないないくらいの方が、
経済観念の欠如したアタシにはちょうどいいのよ。
そう説明しても、イマイチ、ぴんと来ないらしい。
お正月、実家のこたつに足を突っ込みながら、
高級みかんのやわらかいふさの皮を出して食べていたにぉに
『ふさまで食べてみなさい。おいしいから』
と言った父。
でも、にぉは、『え~』と渋い顔。
『いつも、アタシもみかんのふさの皮は出して食べてるから、
そのクセがにぉにもついちゃってるんだよ』
とフォローしたアタシに
『このみかんはいつものと違うから房まで食べてみなさい』
珍しく、微妙に眉をひそめた父。
結局、にぉは、房までたべることをしなかった。
きっと、あの小さな出来ことが、父の心の隅に
ひっかかっていたんだろうな。
たまには、房まで柔らかくて、甘い高級みかん、買ってあげようね。
金壱封で。って、
いくら高級みかんと言っても、いちまんえんはしないでしょ~?
・・・・お釣りは、アタシのビール代!
になるなんて、
きっと思いもよらないんだろうな。
母上様、父上様。
こんな娘だ。許してちょ![]()

