一昨日の10月20日(日)、国立新美術館において10月16日(水)~28日(月)の会期で開催中の第91回独立展に行ってきました。

 

独立展の主催である独立美術協会は、1926年から1930年にかけて5度開催された佐伯祐三、前田寛治を中心とする1930年協会展が発端となり、二科会ほかの団体を超えて気鋭の作家が集まり1930年に組織され、1931年1月に第1回独立展を開催しました。

以来、近代美術史に輝く多くの画家を輩出している歴史ある美術団体の一つです。

会場第1室の風景です。

チケットです。

 

私は、これまで独立展に伺ったことはありませんでしたが、昨年の5月、私の地元の町田で個展を開催した児玉沙矢華さんから同展のご案内をいただきましたので、よい機会と思い足を運びました。

この日は、午前中、横浜の大倉山で酒井幸子先生の水墨絵画教室でしたので、午後から、東横線の大倉山駅から六本木の新国立美術館に向かいました。

この日は、国立新美術館では、田名網敬一の展示や、二紀展も開催されていましたが、独立展のみ時間をかけて拝見してきました。

 

会場第1室に、児玉沙矢華さんの作品が展示されていました。

 

「滲む空の渡り鳥」児玉沙矢華 会員

複数の若い女性たちが、宙に浮遊する独自の世界。

真実と虚像が重なりあうような空間は、女性の姿を反射し、その心のあり様を映し出しているように感じます。

確かな写実力と、幻想的な世界が特徴である児玉沙矢華さん力作です。

 

会場には数多くの作品が展示されており、かなり幅広さがある印象がしました。

その中で、数点ですが、私の中で印象が強かった作品を紹介しようと思います。

 

「痛恨の極み・平和よ来れ」絹谷幸二 会員

昨今の世界で起きている戦争や紛争に対する強い思いを感じさせる作品に感銘を覚えました。

 

「人間の大河-生きる-」馬越陽子 会員

独立協会と言えば、日本のフォービズムの画家が参加してきた歴史があると思いますが、本作品をはじめ、そうした伝統を感じる作品が印象的でした。

 

「信吾終章?ひびの入りたる仲間らと庭に並びて温し」今井信吾 会員

 

「京都再考~祇園祭宵山を俯瞰で見る~」坂田幸雄 会員

京都の街を描き出した写実的な風景画です。なかなかの力作に驚きです、

 

「inparfait」堀一浩 会員

 

会場の入口ではなく、第3室から第4室に移る途中に、会員推薦・受賞者一覧が貼り出されていました。

 

色彩が印象に残った抽象作品です。

「a fossil」浅見千鶴 会員

 

「202409-群青図」廣田政生 会員

 

また、絵画風の立体作品も展示されていました。

「地より仰ぐ」鳥潟朝子 会員 立体

 

「郷海・祈りの礎」 高増千昌 会員 立体

 

人物の作品も、その傾向は様々です。

「きたかぜとたいよう~いのり」松原潤 会員

 

「層」蔵野春生 会員

 

「自己からの解放」石川和男 会員

以上は、すべて会員の方々の作品です。

 

11室以降新人の作品が展示されており部屋が数部屋出てきます。

 

新人を対象とした11室、12室には、一人2点を応募した受賞作を中心に力作が目立ちました。

下「Face’24-黙」小金井ケイコ 準会員 会員推挙

 

下「糸を引くのは見えない手1」川邊りえ 準会員 松樹賞

少女を描く川邊りえさんの作品は、これまで何度か拝見したことがあり、ほとんど知らない独立美術協会の作家の方々の中で出会えて嬉しく思いました。賞を受賞され、おめでとうございます。

 

下「Watermelon Standing」長谷治郎 準会員 独立賞

 

12室に展示した新人の方々の作品も、魅力がありました。

 

下「peredaran」東田理佐 準会員 SOMPO美術館賞

 

それ以降の部屋にも、印象に残る作品が数多くありました。

「うーじと風と少女・話して 作品No.28」太田喜興 会友

 

「Clarté きのう」久川邦代 会友

 

「やさしいせかい」 湊なつみ 会友

 

「森の歌」米谷哲夫 準会員

以上、紹介させていただいた作品は、全体から見るとごく一部ですが、独立展の幅広さや雰囲気を示すものと考え紹介させていただきました。

これからも独立美術協会の作家の方々を覚え、好きな作家さんを見つけていきたいと思います。