おはようございます。

2月23日(日曜日)、天皇誕生日の朝です。

 

昨日になりますが、地元の町田市立国際版画美術館に行ってきました。

現在、町田市立国際版画美術館では、1月5日~3月9日の会期で「『月映』とその時代ー1910年代の創作版画ー」を、また、昨日2月22日から3月2日の会期で「第50回記念町田市民美術展」が開催中です。

 

1914年、恩地孝四郎、田中恭吉、藤森静雄の三人が公刊した版画誌「月映」(つくはえ)は、1914年にかけて全7号を発行されました。同美術館が作成したチラシによると、「月映」は内なる感情の表出を旨とした、大正期特有の生命表現が見られる版画誌と紹介されています。

その後、幻の冊子となった「月映」は、1970年代以降掘り起しがされ、現在に至っています。

 

様々な文化が芽生えた大正ロマンの時代に生まれた版画を、是非拝見したいと思い、会場に行きました。

作品の中の一部が撮影可能ということでしたので、その作品を紹介させていただきます。

 

田中恭吉「冬蟲夏草」

田中恭吉は、1915年、23歳で結核で亡くなっています。

その2年後、1917年2月に発行された萩原朔太郎の処女詩集「月に吠える」の表紙に田中恭吉の遺作「夜の花」が採用されており、時代を象徴する作家ではなかったと想像します。

 

藤森静雄「死により結ばれる心」

 

藤森静雄「映心」

 

藤森静雄「無限への瞳」

藤森静雄の作品は、基本は抽象的な表現にあると感じましたが、登場する人物を通じて様々な情感を伝えようとしていることを強く感じました。

 

恩地孝四郎「あかるい時」

 

恩地孝四郎「抒情 いとなみ祝福せらる」

戦後まで活躍し、抽象絵画の創始者とも言われた恩地孝四郎は、早い時期から書籍の装幀家として活躍しています。

彼の仕事が、現代に大きな影響を与えていることを感じながら、作品を拝見しました。

 

他にも岸田劉生などの版画作品が展示されていました。

岸田劉生「The Earth(大地)」

 

大正時代には、大正ロマンということを感じますが、「月映」が刊行されたのは1914年第1次世界大戦が始まった年でもあり、時代の不条理をも感じるように思いました。

 

さて、もう一つの展示、「第50回記念町田市民美術展」も拝見してきました。

こちらは、一般市民の作品が展示されており、その風景を紹介させていただきます。

多くの絵画をはじめとする美術作品を愛する皆さんの力作を拝見することができました。

 

バスと徒歩で、現地に行き、地元ならではの散歩を楽しみながら、芸術作品を鑑賞することができた一日でした。