10月19日(日)、国立新美術館において10月15日(水)~27日(月)の会期で開催中の第92回独立展に行ってきました。
昨年、独立協会の会員の児玉沙矢華さんから第91回独立展のご案内をいただき、初めて独立展に伺い、今年は2回目になります。
この日の午前は、私が月に一度通っている酒井幸子先生の水墨絵画教室で、午後から教室のある横浜市の大倉山から会場に向かいました。
教室で酒井幸子先生に独立展の話をしたところ、御親戚で画家の吉永朋子さんが出展されているというお話を伺い、必ず拝見してくると約束をして、会場に向かいました。吉永朋子さんの作品は後程ご紹介します。
それでは、私が感銘を受けた作品を中心に紹介していきます。
「愛する二人「確実に幸福な人となるただ一つの道は人を愛することだ。」トルストイ」絹谷幸二 遺作
明るく、力強い色彩、そして、愛と生命力・躍動感にあふれ、一際目を引く作品です。
絹谷幸二氏の作品を初めて拝見したのは昨年のこの独立展で、大変印象に残ったので私のブログでも紹介させていただきましたが、その後、テレビでも拝見し、文化勲章も受賞されている有名な画家であることを知りました。
大変、残念なことに今年8月に亡くなられており、心からご冥福を祈りたいと思います。
「パリ・冬迫る公園・私はそこに立っていた・幻か・パリの公園」今井信吾 会員
会場で、この情感溢れる作品を拝見していると、海外からいらっしゃった女性がこの作品の前で、長い白髪、白髭を蓄えた男性とお話をされていました。
そして、この作品の登場人物がその男性であることを確認し、大変お話が弾んでいました。
パリの公園に立つ、ご自身を描いた今井信吾氏の作品とご本人を拝見し、会場に来たことで得られる醍醐味を味わえました。
「面影の浮き舟」児玉沙矢華 会員
空と水面の幻想的な空間のなか、少女のやや不安げな表情が印象的な独特の世界を描く児玉沙矢華さんの作品です。
昨年もそうでしたが、児玉沙矢華さんの作品は、有力若手会員の作品が多く展示される第1室に展示されていました。
児玉沙矢華さんの作品は、以前から存じ上げていたところ、私の地元の町田で開催された個展が縁で昨年、今年と独立展のご案内をいただきました。
私がこれまで存じ上げていなかった作家の作品を拝見する機会をいただき、児玉沙矢華さんに心から感謝申し上げる次第です。
「Flow-T」中原未央 会員
透明な四角い器のなかに、水に浸かった鮮やかな赤い花が描かれており、遠景にビルがみえています。
花の美しさを独自の視点で描き出したユニークな作品です。
この日、会場で「若手会員と受賞者対話集会」が開催されており、足を止め、その様子に耳を傾けていたところ、たまたま第1室で印象に残ったこの作品の制作者の中原未央さんがお話しされていました。
第1室、第2室には印象的な作品が多く、引き続き、その中から何点か紹介します。
「人間の大河-怒涛・人・いのち」馬越陽子 会員
「八百万の神々-MAMA」吉武研司 会員
「hommage」金井訓志 会員
「Tomorrow is another day」市川光鶴 会員
私が、この作品の写真を撮ろうとしたところ長い時間、この作品の前にたたずみ、のぞき込んでいる方がいました。
その方が、立ち去った後、私も作品の前に立って拝見したところ、思わず納得しました。
なぜなら、この写真からは分かりにくいかもしれませんが、この女性の左右の目の色が異なり、それぞれ神秘的な深い色合いをしていることが、意外性もあり、大変魅力的でした。
「舟」堀一浩 会員
「ななめ31ど18分」齋藤将 会員
この楽しい作品を拝見し、独立展の懐の深さを感じました。
「invitation of butterflies」田口貴大 会員
第1室、第2室は以上です。以下、それ以外の作品です。
「Woman/Tug of War」福満正志郎 会員
「凛」蔵野春生 会員
「星宿る地」米田和秀 会員
「大気に願う」志津野 愛 会友
「白日夢」小金井ケイコ 会員
「京都再考~鴨川の流れる街を俯瞰して見る~」坂田幸雄 会員
細密に描かれた鴨川が流れる街、京都を描いた作品です。
昨年も、京都を描いた作品があったと記憶していたところ、後で確認したら、同じ作者でした。
下「君の心が動く時1」上「君の心が動く時2」湊なつみ 会友 新人賞
下「連鎖する再生Ⅰ」上「連鎖する再生Ⅱ」竹内美絵 準会員 SOMPO美術鑑賞
冒頭にお話しした、吉永朋子さんの作品です。
下「かたづかない心。発露する庭」上「 」吉永朋子 準会員(上の作品名は写真から読み取れませんでした)
私は、全体的に流麗な大きなうねりを感じるなか、中央部分に絶対的な「静」を感じました。
こうした作品をどのように鑑賞するかは正直難しさがありますが、一度、ご本人に作品のお話を伺ってみたいと感じました。
この作品は、様々な抽象画が集められた3階の新人室18に展示されていました。
以上、雑駁にはなりましたが、個々の作家の情熱を感じる作品を楽しめた独立展でした。


































