皆さま、おはようございます。

6月23日、日曜日の朝です。

 

昨日になりますが、現在、銀座の画廊SASAI FINE ARTSで開催中の「丁子紅子日本画展~紅と青の物語。~」に行ってきました。(会期 6月18日(木)~29日(土) 日・月休廊)

 

本当は会期初日の6月18日に行く予定でしたが、東京は大雨のため断念し、この日に変更して伺ったところ、画廊スタッフのお話では、丁子紅子さんは雨女でよくあるとのこと、伯父の小澤清人画伯も雨男と話は発展しました。

 

それでは、まずは作品を紹介します。

「物語のはじまり。」50S(116.7×116.7㎝) 天竺綿に岩絵具

この作品は、50号の大作であり、紅と青をそれぞれ象徴する女性の姿が描かれています。

そして、その題も「物語のはじまり。」とあります。

今回の個展の副題である、「紅と青の物語。」であり、この作品が今回の個展の原点であるかのような作品です。

 

今回の作品展における丁子紅子さんの思いを、DM(案内状)に記載された文書が、端的に示していると思いましたので、引用させていただきます。

 

「ルビーもサファイアも元々は色のついてない無色透明のコランダム。そこにクロムが含まれ紅く染まりルビーとなり、鉄が含まれればサファイアとなる。兄弟のようなこの石たちは、より美しくなるため色を纏い宝石へと姿を変えてきた。人々は時が織りなす美しさに惹かれ、憧れを持ち身に纏う。纏われ、石は更に輝き確かな存在となるのだろう。そうして紅と青の物語はまたはじまる。(丁子紅子)

 

この「物語の始まり。」が奥に配され、左側に「紅」の作品、右側に「青」の作品が掲示されており、反対側にはそれを統合するような作品が掲載されています。

 

左側の奥に掲示された作品です。

「出逢いの訪れ。」6F(40.9×31.8㎝)6F(40.9×31.8㎝)天竺綿に岩絵具

女性の手には紅い蝶がとまり、赤いルビーのネックレスを持っています。

「出逢い」を象徴しているのか、開放的なイメージを感じます。

 

そして、右側の奥には、この作品の対となる作品が展示されています。

「抱きを告げる。」6F(40.9×31.8㎝)天竺綿に岩絵具

こちらは黒い背景に、青を象徴する青い蝶が手にとまっています。

「抱きを告げる。」という題を含め、思いが深まる印象を強く感じます。

 

他にも対と感じる作品が展示されており、そのうち次の作品を紹介します。

「美しい紅」8P(45.5×33.3㎝)天竺綿に岩絵具

紅い宝石、ルビーのネックレスをした女性。

 

「美しい藍」8P(45.5×33.3㎝)天竺綿に岩絵具

藍の宝石、サファイアのネックレスをしている女性。

 

「紅玉の華」4P(33.4×22.0㎝)天竺綿に岩絵具

「紅い薔薇」の作品。

 

「蒼玉の華」4P(33.4×22.0㎝)天竺綿に岩絵具

「碧い薔薇」の作品。

 

そして、最初の作品の対面は次の様な展示となっています。

中央の2点の作品です。

右:「紅玉。」WSM(45.4×15.8㎝)K18、天然ルビー3.78ct、雲肌麻紙に岩絵具

  ジュエリー:宮本清制作

 

左:「青玉。」WSM(45.4×15.8㎝)Pt900、天然サファイア3.07ct、雲肌麻紙に岩絵具

  ジュエリー:宮本清制作

 

この2つの作品は、他の作品にも登場した実際のジュエリーが一体となっています。

 

丁子紅子さんは、美大卒業後、宝石のデザインをしていた時期もあり、また、一つの作品の中に二人の女性を登場させ、いわば一人の女性の二面性を表現をするようになり、さらに、紅と青の二対の作品に取り組むようになった‥‥と彼女の作家としての歩みを振り返ると、今回の作品展はその集大成から、新たな一歩を踏み出そうとするとても意欲的な取組と感じるところです。

 

作品展の会期は、今日と明日は休み、それ以降25日から29日まで続きますので、丁子紅子さんの作品展を目撃したい方は是非会場に足を運んでいただければと思います。

 

画廊のHPアドレスはこちらになります。

SASAI FINE ARTS