筒井 康隆
大いなる助走

ということで「大いなる助走」である。


直木賞を受賞していない、筒井康隆 氏の私怨晴らしと揶揄された本作品であるが、そうした話題性を抜きにしても本作品は十二分に面白い。


昨日のブログでも引用した「小説論」とでもいうべき部分。

「焼畑文芸」のメンバーによる文学論。

文壇という特殊社会への批判、等々。

特に、地方都市の文壇予備軍たる同人雑誌の刊行、同人構成、その生態などは、カリチュアライズされているとはいえ、興味深く読んだ。


この作品が出たのが20年以上前。

現在、文壇の状況も少しは、変化があるのだろうか?


「新 大いなる助走」なんて、書かないだろうなぁ。