2020年に上映されたホラー映画「犬鳴村」
そのモデルとされているのが犬鳴ダム周辺のエリア
旧犬鳴トンネルも実在(現在は立入禁止で監視カメラで厳重体制)しダムも電話ボックスも存在する

ホラーには興味はないがGoogleマップで見てみると周囲は山々に囲まれていて昆虫採集には良さそう

もしかしたらあのカミキリもいるかもしれない
初めて行く所なのでワクワクしながら車を走らせる

9時過ぎに到着
天気は快晴だが台風の影響か少し風が強い

映画の雰囲気とは違いなかなか良さそう

ダムの遊歩道にはワンコがお出迎え
夜は肝試しに来る連中がいるのか至る所に塩がばらまいてあった

日本最恐の心霊スポットのようだが悪ふざけはしてはいけない
これは信じる信じないの問題ではないと思う

個人的には後付けされたようなフェンスがここで身を投げる方々が多いのかなと思わせてしまう

由来もチェック
テストに出ますよ

いい感じの雰囲気だ
昼間はね

今回は犬鳴山には登らずダムの外周を歩いて回る

クワの木があったので見てみると葉に独特の食痕が
調べてみるとキボシカミキリ(Psacothea hilaris)発見
特徴がはっきりと出た西日本型
ポピュラーなカミキリだが東日本の東日本型は外来種でらしい
西日本型も怪しい感じがするが、、、

ヒメヒゲナガカミキリ(Monochamus subfasciatus subfasciatus)
九州北部は基亜種、南部は薩摩亜種となる
薩摩亜種も見てみたいものだ

やけに小さいアゲハがいるなと思ったらアゲハモドキ(Epicopeia hainesii)
大きさ以外は見事なジャコウアゲハ

えっと、、、なんだっけど忘れしました
とりあえずカミキリです笑

今回のターゲットを探す

痕跡はたくさん見つけたものの主は見つけられなかった

ダムには珍しく魚釣りOKエリアがあった

ちょっと下りてみると芝生とツツジ
あのカミキリの痕跡は無かったのでとっとこ移動

先日の大雨の影響かところどころで水が溢れでていた

スイカズラの香りに誘われて見てみるもニセリンゴカミキリの姿も食痕も無し


綺麗な花が咲いているのが見える
これはアブラギリかな
そう思いながら見ていたら小さなテントウムシがたくさん付いているのを見つけた

アミダテントウ(Amida tricolor)
肉食性でホストでないと思うのだが何故かまとまっていた
ハゴロモがたくさんいたのかも

オオキンカメムシ(Eucorysses grandis)
大型で美しいカメムシ

何故君がいるんだヨツキボシカミキリ(Epiglenea comes)
まぁいいか

道路に横たわる倒木
こういうのはチャンス

カミキリやタマムシがたくさんいるんだもの
ゴマフカミキリ(Msesosa japonica)がたくさんいた

コガタスズメバチが営巣していたのでこの木は見ないことに
採集しても良かったな

順調に採集しながら歩いているとこんな昼間の道路にヒキガエル?
そう思い近づいてみると、、、

まさかの石
何でも生き物にみえちゃうのは病気ですな笑

カエデinカエデ

風があるとはいえ暑さで集中力が途切れてくる

栗の花を掬ってみるもカミキリの姿は無し

その後はアオスジアゲハに遊んでもらったり

ナカジロサビカミキリ(Pterolophia jugosa jugosa)を採集して犬鳴での採集は終わった


帰りにちょっと寄り道

樹液は良い感じに出てる
そろそろかな

オオスズメバチの女王を数匹採集

ターゲットは確認できなかったものの楽しめた

採集結果
キボシカミキリ
ヒメヒゲナガカミキリ
ヨツキボシカミキリ
ゴマフカミキリ
ナカジロサビカミキリ
カミキリ未同定種
ナミハナムグリ
アシナガコガネ
ヨツボシオオキスイ
ヨツボシケシキスイ
オバボタル
オオスズメバチ
クロスズメバチ