静岡市美術館で開催されました
英国キュー王立植物園
「おいしいボタニカル・アート」
食を彩る植物のものがたり
を、記録しておりますが・・
第2章 イギリスで愛された果実「ポモナ・ロンディネンシス」から
(「ポモナ・ロンディネンシス」とは、ロンドン園芸協会のお抱え画家だったウィリアム・フッカーが、1818年にロンドン近辺で栽培されている果物49種をとりあげて、個々の品種について解説⽂と⼿彩⾊の銅版画の図版を付した書籍のことです)
今回はプラム(西洋スモモ)のボタニカル・アート(植物画)のご紹介です
プラム(西洋スモモ)は、7作品の植物画が展示されていました
その中から、5作品をピックアップしてご紹介致します
プラム(西洋スモモ)「アンペラトリス」
プラム(西洋スモモ)「コーズ・ゴールデン・ドロップ」(右)
プラム(西洋スモモ)「キャサリン」(左)
プラム(西洋スモモ)「ネクタリン」
プラム(西洋スモモ)「ラ・ロワイヤル」
このプラムは・・
ハンプトン・コート宮殿の王室の庭園で古くからされていた品種で、この標本は1814年に採集された。
果実は大きくて丸く、大きさは概ね直径4センチメートル弱である。
果肉は、鈍い黄色か、暗めの琥珀色を帯びる。
とろけるような柔らかさで、甘く、果汁が多くみずみずしい。
9月に熟し、旬っであれば、デザート用として最も優れた品種とされた。
という説明文が書かれていました
そのほかの2作品は・・
プラム(西洋スモモ)「プレコス・ド・トゥール」
プラム(西洋スモモ)「グリーン・ゲージ」・・です
プラムの特徴をよくつかんでいる美しい植物画でした
プラムは、熟してくると果実の色が濃くなり、口のなかで溶けるような甘さと少しの酸味のバランスが美味しいですね
皮の色も、いろいろあるのですね~
西洋スモモは、バラ科スモモ属の果樹です
初春に白い花を咲かせて、楕円形または球形の様々な大きさの果実を付けます
プラムは、主に西洋スモモのことを指し、乾燥させたものをプルーンと呼ぶのが一般的です
日本では、古事記や万葉集の時代から薬用樹として親しまれており、奈良時代に中国から渡来したとされ、李(すもも)と言われます
李(すもも)いう名の由来には、モモに似た酸っぱい果実(酸桃)によるという説、モモと違って果実の表面に毛がないため「素桃」と名付けられたという説があるそうです
三夢猫も8月から9月にかけて、よく食べます
まだ硬くて、酸っぱそう~と思ったら・・風通しの良い室内で、2,3日置き、追熟させると美味しくなるそうですよ
今年の桃狩りの時に、お店の方に「ソルダム」というすももを頂きました
西洋すももと日本すももを掛け合わせて出来たのが、「ソルダム」です
頂いた時は、緑がかった黄色の皮でしたが、日が経つにつれて紅く美しい色に変化して、
甘くて美味しかったです
プラムには、ビタミンCが豊富で低カロリー、デザートにも向いています
ボタニカルアート(植物画)に書かれたプラム(西洋すもも)たちも、その味がヨーロッパの方たちにも喜ばれたことでしょう
愛猫たちの単独行動も、観察していると面白い
意外と・・いろんなことを考えて行動しているようです