静岡市美術館で開催されました
英国キュー王立植物園
「おいしいボタニカル・アート」
食を彩る植物のものがたり
を、記録しています
第2章 イギリスで愛された果実「ポモナ・ロンディネンシス」
(「ポモナ・ロンディネンシス」とは、ロンドン園芸協会のお抱え画家だったウィリアム・フッカーが、1818年にロンドン近辺で栽培されている果物49種をとりあげて、個々の品種について解説⽂と⼿彩⾊の銅版画の図版を付した書籍のことです)
今回は洋ナシのボタニカル・アート(植物画)のご紹介です
洋ナシは、8作品の植物画が展示されていました
その中から、3作品をピックアップしてご紹介致します
洋ナシ「サン・ジェルマン」
洋ナシ「コルマール」
2作品とも、現在出回っている洋ナシに、色や形が似ていますね
洋ナシ「ショーモンテル」
この洋ナシは・・
果実は大きいが、形やサイズの個体差が非常に大きい
果皮の色も様々で、軽量土壌でカリンに接ぎ木した場合、日陰側は淡い黄色、
日が当たる側は、明るい赤味を帯びるが、赤味の無いグレイがかった黄色になることもある。
果肉はバターのようにとろける味わい、旬は11月から1月初めくらいまでとれた。
という説明文が書かれていました
黄色や赤味を帯びた洋ナシも、美味しそうですね~
最近では、ル レクチェという黄色の洋ナシをよく見かけます
そのほかの5作品は・・
洋ナシ「ウォームズリー・ベルガモット」
洋ナシ「ガンセルズ・ベルガモット」
洋ナシ「アストン・タウン」
洋ナシ「ブラウン・ビュルレ」
洋ナシ「クラサンス」・・です
色も形もそれぞれ特徴がありました
洋ナシも、こんなに種類があるのですね~
洋ナシ(西洋梨)は、ヨーロッパ原産のバラ科ナシ属の植物及びその果実で、古くは古代ギリシアから栽培されていて、今では世界各地で食用に栽培されています
日本では明治時代初めにに導入されましたが、日本の気候があまり適していないために、当時は山形県などごく一部の地方にのみ定着し、現在では東北地方や信越地方などの寒冷地域で栽培されています
本格的に食用にされるようになったのは昭和後期、産地以外で生食でも食べられるようになったのは近年のことだそうです
日本で栽培されているものは、稀少なものも含め20品種程度です
洋ナシは、これからが旬ですね~
程よく熟した洋ナシは、口の中で溶けるような果肉になります
ボタニカル・アートで鑑賞した洋ナシも、人々に旬の味を届けていたことでしょう
いろんな種類を食べ比べてみたいです
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くーちゃん、頭をクッションに乗せてお休みだね~
もうすぐ寝落ちしそう・・
小さな丸い手で、返事をしてくれているね・・