去年から色々とあって、心はズタボロだった。

 

そうさ。ズタズタだったさ。

 

新年が明けてくれれば、多少はその流れが良くなるかと期待した自分が馬鹿だった。

 

新年明けて早々に、連絡があったのは警察署だった。

 

「脅迫されたと言っています。」からのスタート。

 

事の顛末を語るとこうだ。

 

数年前から、ラインだけで繋がっていた女性。

 

子供が3人いるが、すでに別れている。

 

だが、元旦那とは一緒に住んでいる。

 

別れた理由は彼女の浮気。若い男に夢中になって、それがバレて離婚した。

 

だが、手放したくない元夫。復縁を望む。

 

彼女は出ていく予定だったのに、コロナが始まって出て行けず、結果同じ屋根の下に住むことに。

 

彼女は経済的にも自立しているし、元旦那より圧倒的な収入を得ているため、元旦那を見下している。

 

一緒に暮らしているにも関わらず、色々な男性と連絡して遊びまくり。

 

ちなみに僕が会ったのは一度だけ。10分ほど。好みじゃない。顔が。

 

だが、マメに連絡は取っていた。これが運の尽き。来るもの拒めない体質な僕。

 

彼女が寝ている間に元旦那スマホ物色。元旦那が僕の存在に気づく。

 

元旦那からの嫌がらせスタート。

 

これが去年の10月の話。

 

深夜に無言電話が非通知で続く。

 

非通知は鳴らない設定なので、それに気づいたのか、しつこい程着信履歴を残す。

 

年末にとうとうショートメールでメッセージを送ってくる。

 

彼女に面倒だからどうにかしてくれと頼む。

 

鳴り止まないショートメール。

 

そして彼女は年明けに、元旦那にお灸を据えるために家出。

 

元旦那パニック。

 

「ラインでやりとりしてる男に嫁が拉致された。脅迫されていたらしい!」

 

警察署に駆け込む。

 

彼女はタイミング悪く、スマホの充電切れる。

 

警察署が総出で彼女を探す。

 

翌朝、彼女がスマホの電源を入れたら警察から電話の嵐の履歴。

 

彼女焦って警察に電話。

 

「保護しますので、その場から動かないで下さい!!」

 

彼女は保護。

 

警察署に連れていかれ、「脅迫していた男とは誰ですか!」

 

僕の名前を言う。そもそも何故?

 

警察から電話が来る。

 

僕は全ての事情を話す。

 

警察納得。そして何故が激怒。

 

刑事の愚痴を何故か僕が聞く。

 

「一晩中探していて一睡もしていないんですよ!そんな茶番だったんですか!!」

 

そうです。

 

しつこい元旦那をどうにかしたい女と、絶対に復縁してやると燃える男の壮絶な茶番。

 

彼女に二度と連絡して来るなと縁を切る。

 

当然だけど。

 

なんていう2023年のはじまりなんだよ。

 

世の中面白いヤツばかりなのは理解している。

 

それぞれの人間が、自分の世界観に沿って人生を歩んでいる。

 

元旦那を本当に見下していた彼女は、とにかく元旦那を小馬鹿にする。

 

僕は連絡を取っているだけで、彼女に興味はないので、「ホウホウ」と聞いていたが、あまり良いとは言えないかも。

 

元旦那も旦那で、まったく愛されていないのを知っておきながら復縁だけを望む。

 

彼女を愛しているんじゃなくて、自分のプライドを保つため。世間体を守るため。

 

一つ屋根の下で仮面夫婦を演じていたから、周りは離婚していることに気づいていない。

 

だから、復縁すれば、すべてを無しに出来る。

 

彼女に浮気されて傷ついたプライドも、復縁すれば無しに出来ると信じているのだろう。

 

そんな価値観を持ち合わせていない僕は、理解が出来ない。

 

自分を捨てて、若い男に走るような女性と復縁したいとは絶対に考えない。

 

そもそも離婚したことを、無しになんて絶対に出来ない。

 

でも、そうやって僕の理解を超える人も、世の中には当然いるのだろう。

 

彼女や元旦那は、僕じゃないし、彼らも僕じゃない。

 

事実は小説より奇なり。

 

だから生きているのはたまらない。

 

自分の理解を超えてる面白い人間がウジャウジャいるのだから。

 

最後に言いたいのは、彼女は本当に僕の顔の好みじゃなかったってこと。

 

10分でその場から立ち去った男に、よく連絡して来る気になるもんだ。

 

好みじゃない女性と連絡を取り続けてしまった僕にも、当然否があるのは理解している。

 

ごめんなさい。