子曰、 子の曰わく、
道之以政、 これを道びくに政を以てし、
齊之以刑、 これを斉うるに刑を以てすれば、
民免而無恥、 民免れて恥ずることなし。
道之以徳、 これを道びくに徳を以てし、
齊之以禮、 これを斉うるに礼を以てすれば、
有恥且格。 恥ありて且つ格し。
これは、
小手先の政治などで導き、
刑罰で統制するようなことをしていては、
民はこれを免れることを恥じることもない。
しかし、道徳で導き、礼で統制をしていくのであれば、
恥があり、正しいことをするようになる。
という意味である。
まさにその通りで、
今の政治に足りていないものが、これではないかと思う。
しかし、これは国の政(まつりごと)だけでなく、
会社経営や施設運営にも、同じことが言えると思う。
道徳をもって導かなければ人はついてこない、
論語には次の様なことも記されている、
子曰、 子の曰わく、
爲政以徳、 政を為すに徳を以てすれば、
譬如北辰居其所、 譬(たと)えば北辰の其の所に居て
而衆星共之。 衆星のこれに共(むか)うがごとし。
先生がいわれた、
「政治をするに道徳によっていけば、
ちょうど北極星が自分の場所にいて、
多くの星がその方向に向かってついてくるようなものだ。
という、意味で、ここでも政には、道徳が大事であり、
そうすれば、皆が自分を中心にまわるということである。
経営もまさにそうであると思う。
政治も経営も人が付いてこなければ、
ただの独りよがりだ。
松下幸之助も、稲盛和夫も、
やはり道徳をもって経営をし、
経営の神様と言われているのである。
世の中の政治家も経営者も皆が、
道徳をもう一度重要視することが出来れば、
きっと日本も、会社も、社会も、
すべてが良くなるのではないかと、
偉そうに考えたりする。
これは、