先日の新千歳でのインシデントで思うこと。
管制指示復唱せず 無許可滑走 機長「テークオフ」誤解
新千歳空港で、日本航空の羽田行き502便が管制官の離陸許可を受けずに滑走したトラブルで、機長が日航のマニュアルに従わず、管制官の指示を復唱していなかったことが分かった。復唱していればトラブルを回避できた可能性がある。管制官が通常では使わないタイミングで「テークオフ」という言葉を使用したため、操縦士が離陸許可と勘違いした疑いも判明。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は当時の詳細な経緯を調べている。 <続きを読む>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080218-00000051-san-soci
何かこの件の関係者(特にJL502の機長)を犯人に仕立て上げて
「こんな人が操縦しているなんて、あー怖い。」と
言いたげな記事が目に付くのですが、そんな単純な問題なんでしょうか?
(引用した記事は、新千歳空港の管制の特殊性(航空自衛隊が管理)に
多少なりとも言及しているだけまだマシと思えるのですが。)
昨年夏頃から日本国内ではこの種のインシデントが頻発しています。
07年6月27日 新千歳空港 離陸機急停止トラブル (読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/kikaku/093/21.htm
07年9月6日 日航機が勘違い、無許可で滑走路を横断 大阪空港 (産経新聞)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/accident/82906/
07年10月5日 全日空機、別の滑走路に誤着陸 管制官ミスか (産経新聞)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/accident/88613/
07年10月20日 関空あわや 着陸寸前の滑走路、離陸待ち機が進入 (産経新聞)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/accident/92892/
07年11月11日 中国機、管制官の指示に反し滑走路へ 中部空港 (産経新聞)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/accident/100115/
そして、今回の事例。
ここまで続くと、もうこれは機長や管制官の資質とか、
航空会社の企業体質とかで片付けてしまって良い問題なのかどうなのか・・・。
国土交通省も対策を始めているようで、これは昨年暮れの記事なのですが、
ヒヤリハットで安全管理システム導入へ 国交省
管制室で便名を言い間違うなど人為的ミス(ヒューマンエラー)による航空事故を未然に防ごうと、国土交通省は18日までに、空港ごとに分析した「ヒヤリハット」の改善策をデータベース化し、ほかの空港でも援用できる安全管理システムの導入を決めた。
来年3月末に東京など航空交通管制部4カ所を皮切りに、成田や関西など18の国際空港に順次拡大、将来的には国内の全空港が対象となる見通し。 <続きを読む>
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/accident/110414/
ただ、今すぐにどうこうという訳にはいかないようです。
まずはこれらのインシデントを教訓として、
管制とパイロットとの意思疎通の徹底と、その問題点の再確認。
また、このような事態に遭遇した際にどう対処するかの考察。
そして安全管理システムの早期導入。
旅をするなら楽しく、安全にしたいですから。
それから、もう一つ。
今回のインシデントの引き金となった航空機の着氷対策。
特に新千歳のように冬季の気温が低く、トラフィックも多い空港では、
滑走路手前で順番待ちの時に除氷できるポイントを設けて、
わざわざターミナルまで戻らなくてもいいようにした方が良いのでは?
着氷が原因での事故が起こる前に。。。